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【春の京都旅】桜咲く古都の魅力を満喫してきました。 (2025.05.23)

経理部の松田です。

 

昨年に続き、今年も桜咲く季節に京都へ行ってきました。

京都の春は、まさに絶景の連続。歴史と自然が織りなす風景に心が奪われました。

 

今回訪れた場所は、平安神宮、永観堂、南禅寺、知恩院、八坂神社の5カ所の神社とお寺です。

誰もが知る名所ばかりですが、桜と調和する景観はさらに美しく、神聖な雰囲気が一層引き立っていました。

そのほか、道中にあった歴史上人物ゆかりの遺跡なども見てきました。

 

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岡崎公園の駐車場に車を1日駐車し、徒歩でぐるりと廻ってきました。

歩いた歩数は3万歩。途中で携帯電話の充電が切れてしまったので、正確なアプリの歩数は把握できませんが、

実際はそれ以上歩いてます。

 

 

## 1. 平安神宮

まず最初に向かったのは、平安神宮。

平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895)に第50代桓武天皇を御祭神として創建されました。

シンボルにもなっている大鳥居、朱色の大鳥居が印象的です。

 

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正面の応天門前の左手に置かれているのは、日本最初の電気鉄道電車。重要文化財に指定されています。

 

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こちらが応天門。

 

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拝殿である大極殿は修復工事中。

外観は拝見することはできませんでしたが、中に入ることはでき、参拝してきました。

 

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平安神宮は明治28年に創建されてから、令和7年の今年は御鎮座130年の式年を迎えます。

それに伴い、伝統文化財の維持保存のために、順次修復されているようです。

総事業費14億5千万円、奉賛予定額4億円。金額に驚きです。

 

 

右が蒼龍楼、左が白虎楼。

 

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大極殿の前に植えられているのは、左近の桜と右近の橘です。

蒼龍楼を背景に、皆さん熱心に桜を撮影されていました。

 

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参拝が終わったら、平安神宮神苑へ。

 

平安神宮は桜の名所としても知られていて、神苑には約300本の桜が咲いているそうです。

神苑は、社殿を取り囲むように東・中・西・南の4つの庭からなる広大な池泉回遊式庭園です。

今回初めて、神苑も見てきました。

 

谷崎潤一郎の「細雪」にも登場する紅しだれ桜。優美な姿に思わずうっとり。

 

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ソメイヨシノやしだれ桜など境内のいたるところで異なる種類の桜が楽しめます。

 

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池に浮かぶ飛び石の「臥龍橋」

これを見ると渡らずにはいられません!

 

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街なかにあるとは思えない静けさ。

 

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桜以外にも、さまざまな花が咲いていました。

 

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神苑の中でも一番広大な庭園が東神苑。

静かで厳かな空気の中、心が洗われるような時間でした。

 

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泰平閣を渡ります。泰平閣から見る庭園も美しかったです。

 

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泰平閣を渡ると、結婚式の写真撮影が行われていました。

 

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こちらにある石柱は、豊臣秀吉によって作られた三条大橋と五条大橋の橋脚に使われていたものです。

先ほど渡った臥龍橋も同じ石柱が使われています。

 

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石柱を過ぎると、神苑の出口です。

白虎楼から入場して蒼龍楼から出てきました。

 

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平安神宮前にある岡崎公園ではイベントが開催されていて、沢山の方が訪れていました。

猿回しやよさこい踊りが行われていたり、屋台の出店もあって非常に賑やかでした。

 

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京セラ美術館。

 

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モダンなデザインと伝統的な京都の風情が融合した美しい外観が印象的です。

館内には入りませんでしたが、外から眺めるだけでも、その洗練されたデザインと周囲の自然との調和に心惹かれました。

 

 

大鳥居の前に架かる橋から見渡す琵琶湖疏水の眺めも良いです。

 

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琵琶湖疎水は京都の歴史的な水路であり、琵琶湖から京都へと水を引くために作られたものです。

こちらの桜並木も圧巻。屋形船が風情を感じます。

 

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春のこの季節は、桜や新緑が美しく、静かな流れとともに心が癒されました。

 

 

京セラ美術館の隣は「京都市動物園」

 

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動物園の横を通って永観堂に向かっていると「白河院址」がありました。

もとは藤原良房の別荘で、藤原一族によって代々受け継がれてきたのですが、平安時代に白河天皇に献上し、

白河天皇によって法勝寺が建立された地です。

 

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現在、白河院の遺構はほとんど残っていませんが、当時の庭園や建物の一部は、京都市内の史跡として保存されています。

 

 

## 2. 永観堂

次に向かったのは、永観堂。正式には禅林寺といい、仁寿3年(853)の創建です。

こちらは秋の紅葉で有名ですが、春の桜も見事でしたよ。

 

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建物は本格的な書院造り。

堂内は長谷川等伯や狩野派の華やかな襖絵で飾られており、とても見応えがありました。

 

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各お堂は渡り廊下でつながっており、多彩な庭園が点在。

まるで絵画のような風景に写真を撮る手が止まりませんでした。

 

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堂内は撮影禁止ですが、庭園撮影はできました。

 

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境内で最も高い場所にあるのが多宝塔です。

 

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こちらは、外から見た阿弥陀堂。

豊臣秀吉の息子である豊臣秀頼により、慶長12年(1607)に大阪の四天王寺から移築された建物です。

 

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阿弥陀堂に祀られているのは、お顔をななめ後ろに向けている珍しいお姿の「みかえり阿弥陀」です。

後方を振り向く姿は、「思いやり深く周囲を見つめる姿勢」「愛や情けをかける姿勢」「遅れた者たちを待つ姿勢」など

慈悲の姿が現されているそうです。

撮影はできませんが、穏やかな優しいお顔が印象的でした。

 

 

開山堂へと向かう階段状の回廊が「臥龍廊」

山の斜面に沿って作られていて、1本の釘も使われていないんだそう。

 

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桜の花びらが風に乗って、廊下に舞い散る様子もまさに絶景でした。

 

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甘茶が用意されていたので、庭園を見ながら暖かいお茶のひとときを楽しみました。

 

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建物の外へ出て、石段を上がって多宝塔へ。

そこは京都の街並みを一望できる絶景スポットでした。

 

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多宝塔が建つ場所はスペースが狭く、ここからは多宝塔全体を写真に収めることは出来ませんでした。

 

下に降りて境内を散策。

こちらは「勅使門」。天皇の使者・勅使が寺院に参向した際に出入りに使われる門です。

 

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御影堂

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この放生池の周りや、境内のいたる所に紅葉が植えられていたので、秋にも一度訪れてみたいところです。

 

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放生池越しに多宝塔を撮影。

 

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絵になりますね 。

暖かい陽光とさわやかな風に包まれながら、春の京都の風情を存分に味わいました。

 

 

お次は、新島襄と八重のお墓へ。

 

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京都の風情ある散策路「哲学の道」。

 

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哲学の道に到着すると、木々に囲まれた小さな鳥居と石段が見えてきます。

そこが熊野若王子神社。

 

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境内はこぢんまりとしていますが、永暦1年(1160)に後白河天皇が永観堂の守護神として造られた神社です。

 

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熊野若王子神社を通り過ぎ、山道を登ります。

 

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かなりの急坂です。

階段で整備されていますが、登り口でお助け杖をお借りました。

 

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登ること20分、お墓に到着。

 

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新島襄は同志社大学の創設者。

お墓はシンプルながらも、静謐な空気に包まれており、彼の志と努力を偲ぶことができました。

 

隣には、妻の八重の墓。

八重は幕末の会津藩で砲術師範の娘として会津戦争を戦った「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた方です。

 

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この場所に立つと、彼らが歩んだ激動の時代と、その中で揺るぎない信念を持ち続けた姿が目に浮かびます。

静かに手を合わせながら、未来を切り拓いた先人たちの思いに思いを馳せました。

 

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この日は同志社の女子学生の方が沢山訪れていて、お墓を清掃されていました。

お借りした杖はこちらで返却しました。

 

 

次は南禅寺へ。道中にあったのが、東山高校。

 

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バレーボール日本代表の高橋藍選手や、サッカー日本代表の鎌田大地選手などを輩出している有名校。

周辺には観光名所が沢山あり、歴史的な街並みや自然に囲まれた環境で学ぶことができるのはいいですね。

 

水の流れがきれいだったので、立ち止まって撮影。水の流れに潤されます。

 

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##3. 南禅寺

南禅寺は京都を代表する禅寺の一つ。

正応4年(1291)に鎌倉時代の禅僧・無関普門(むかんふもん)によって創建されました。

室町時代には、足利義満によって大規模な伽藍の整備が行われ、京都の禅宗の中心地として発展しました。

 

大寂門をくぐって南禅寺の境内へ。

 

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国宝「方丈」や、「三門」をはじめとした重要文化財、国名勝の方丈庭園など、境内には見どころが豊富です。

 

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まずは重要文化財の三門。

 

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大坂夏の陣で戦った武将や兵士の慰霊のために藤堂高虎により寄進された門です。

 

高さ22メートルの巨大な三門は、重厚感のある威風堂々とした佇まいです。

南禅寺の象徴とも言える存在ですね。

 

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三門の楼上に上がることもできます。

 

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石畳の道と桜のコントラストが印象的でした。まさに絶景。

歌舞伎「楼門五三桐」で天下の大泥棒・石川五右衛門が発した名セリフ「絶景かな、絶景かな」は有名です。

 

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こちらは法堂。

天井には画家・今尾景年による幡龍の絵が掲げられていました。

 

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満開の桜が境内を彩り、美しい。

 

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方丈を拝観。静寂な雰囲気が漂います。

狩野探幽作の「水呑みの虎」をはじめとする襖絵は見どころありました。

 

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風情溢れる枯山水庭園。

 

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縁に腰を下ろして、美しく手入れされた庭園をゆっくりと眺めたいところですが、

まだまだ見たいところがいっぱいあるので先を急ぎます!

 

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赤レンガのアーチ「水路閣」

ここだけ近代的な香りが漂う、ノスタルジックな景観。

 

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人気スポットなので観光客を写さないで写真を撮るのは難しいですね。

 

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南禅寺の境内にある「天授庵」

ここも庭園で有名。枯山水と池泉回遊式の2つの庭園があります。

 

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建物内部は拝観できませんが、お庭を見て廻ることができます。

 

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多くの方が縁側に腰かけて、景色に見入っていました。

 

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池に黄金色の鯉が! なにか良いことがありそう♪

 

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山名宗全(やまなそうぜん)のお墓がある「真乗院」

山名宗全は室町時代の武将であり、応仁の乱で細川勝元と11年間にわたり対立した人物です。

 

この応仁の乱の兵火により、南禅寺は寺全体が焼失してしまったのです。

その後、 徳川家康の側近・以心崇伝(いしんすうでん)により南禅寺は再建されました。

 

中には入れなかったので、門の前にある石柱を撮影してきました。

 

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最後に「金地院」も見てきました。

 

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もともとは室町時代に足利義持が創建。その後、慶長10年(1605)に南禅寺の住職・以心崇伝が復興・再建した

お寺です。

建物は伝統的な建築様式で禅の精神を感じさせる落ち着いた空間でした。

 

石畳を進んでいくと東照宮があります。

 

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こちらが東照宮。

 

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徳川家康の厚い信頼を得ていた以心崇伝。東照宮には家康の遺髪と念持仏が納められています。

天井には狩野探幽による「鳴龍(なきりゅう)」が描かれていました。

 

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手を伸ばして撮ってみたけど、上手く撮ることはできず。

 

静謐な風景が広がる特別名勝の「鶴亀の庭」

今日はいくつもの庭園を見てきましたが、一番心が落ち着ける場所だったかも。

 

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「この門を入れば 涼風おのづから」

境内を歩きながら、歴史の重みと春の息吹を感じることができた南禅寺。

 

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これにて南禅寺を離れ、次の目的地へと向かいますが、記事が長くなってしまったので続きは次回に。

京都の歴史的なスポットを巡った旅の思い出はまだまだ続きます!

 

 

【KAJIグループ新工場見学レポート】未来を創る最先端の現場に潜入! (2025.04.25)

経理部の松田です。

 

今日は、私が先日訪れたKAJIグループの新工場についてのレポートをお届けします。

最新の設備と熱意あふれるスタッフの皆さんに触れ、未来のものづくりの現場を体感してきました。

 

4月10日にKAJIグループが石川県かほく市に日本最大級の産業観光施設「KAJI FACTORY PARK」をオープン。

KAJIグループのテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」を通じて、生地がどのように作られているのか、

実際の生地製造の現場を見学できるほか、北陸のものづくりを紹介するセレクトショップや

地元食材を使用したレストランも併設されていました。

 

 

まずは外観から圧倒される規模感

 

KAJIグループは金沢の繊維メーカー。極薄のナイロン織物の製造技術と品質は世界トップレベルです。

KAJI FACTORY PARK は「日本の繊維を元気にしたい」という想いから、

単なる工場ではなく、産業観光を通じて繊維業界の可能性を発信する挑戦の場として建設されました。

 

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広い敷地に、モダンなデザインの外壁とエコを意識した緑豊かな環境が調和していて、まさに未来志向の工場という印象です。

 

 

いざ、内部へ!最先端の生産ライン

 

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建物内に入ると、まず目に飛び込んできたのは「クリール」といわれる経糸を整える準備工程で使用する糸掛スタンド。

クリールには600-800本の糸が掛けられ 、各コーンから繰り出された糸がその先にある「ビーム」に巻き取られます。

 

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こちらが「ビーム」。クリールから繰り出された糸を巻き取る大型の糸巻きボビンです。

細い糸がビームにつながっているのがわかりますか?

 

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この経糸を整える作業が製品のクオリティに大きく影響するのだそう。

実際に工場で使用されている機械と同仕様のものです。

 

 

まずは工場見学!最先端の生産現場を間近に

 

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「KAJIF」の多様な生地の特徴や織物の製造工程を見ながら、織物の構造を学べるようになっていました。

ロゴに使用されている「79」は金の元素番号を表していて、金が高価な価値を持つことになぞられているとのこと。

 

KAJIFは糸の開発から織り、編み、染色、加工の選定まで、すべての工程を自社で企画・設計しています。

 

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モンクレールやヘルノなどのダウンジャケットにもKAJIFの合成繊維が使用されています。

世界のトップブランドに採用されるほど高品質な製品です。

 

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織物とは何か?

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製造工程パネル

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日本の繊維産地を紹介したパネルと生地

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世界的にも高い技術を持つ日本の繊維。繊維産地の素材に触れて特徴を知ることができます。

北陸は古くから織物製造が盛んな地域。日本三大繊維産地の一つとして重要な役割を果たしています。

 

 

実際の製造現場。広々とした生産ラインが目の前に広がります。

 

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最新鋭の自動化ライン。

 

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ウォータージェット織機が整然と並び、その精密さとスピードに驚きました。

水の力で緯糸を飛ばしながら織り上げていくそうです。緯糸は1分間に500回以上飛ばすことができ、そのスピードは時速180km。

その光景は近未来的です。

 

 

音量にご注意!

 

 

 

 

オリジナルブランド商品と地域の工芸品

 

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KAJIグループのオリジナルブランド商品と北陸産の伝統工芸品が販売されていました。

 

 

「TO&FRO」は軽量・機能性を追求したトラベル雑貨ブランド。

 

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「K-3B」はファクトリーブランド。

 

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「79 COLLECTION」は北陸のものづくりを紹介するセレクトショップ。

 

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輪島塗や能登島ガラス工房で作られた風鈴やガラス食器なども。

 

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福井県鯖江市の眼鏡フレームの素材を利用して作られたアクセサリー。

 

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高品質な素材を使ったアイテムやデザイン性の高い商品が並び、見ているだけでワクワクしました。

また、KAJIFの生地を使ったワークショップも開かれていました。

 

 

見学の途中には、工場併設のレストランで休憩。

広々とした空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。

 

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家族で楽しめる!自然と触れ合えるスペース

 

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敷地内には子ども用の遊具や多数のベンチなども配置されていました。

家族連れの方も多くいらしてたので、のんびりと自然と触れ合えるスペースがあるのはいいですね。

 

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晴れた日は立山連峰も眺めれるのかな?

 

 

地域の産業を知ることができる貴重な体験

 

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工場見学を通して、普段見られない裏側や技術の粋を感じることができ、繊維の魅力を楽しむことができました。

また、効率的かつ高品質な製品を生み出している様子に感動しました。

最新技術と革新への取り組みは、未来への強い意志と技術力の証なのではないでしょうか。

 

新工場「KAJI FACTORY PARK」は単なる生産拠点だけでなく、さまざまな付加価値を創出する場なんだと感じます。

工場見学を通して、訪問者に技術や繊維の魅力を知ってもらうことで、自社ブランドの価値が高まります。

訪問者にとっても、地域の産業を知る学びや体験、購買の機会になりそうです。

 

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産業観光施設として内容盛りだくさんの楽しい一日でした。

 

 

 

加賀藩前田家ゆかりの寺院めぐり ~小立野寺院群~ (2025.04.18)

経理部の松田です。

 

2月はじめ、金沢三寺院群のひとつ、小立野寺院群を見て廻ってきました。

小立野寺院群は浅野川と犀川に挟まれた小立野台地に位置し、加賀藩前田家ゆかりのお寺が多く点在しています。

小立野台地一帯は急な坂道が多く、大通りから一本中へ入ると道幅も狭く、車のすれ違いが困難な道が多いですが、

趣のある小路がたくさん残っているので風情豊かな町並みを楽しむことができます。

 

今回廻ってきたのは、丸で囲った前田家ゆかりの5つの寺院です。

地図は金沢市観光公式サイト「金沢旅物語」から拝借しました。

 

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最初に向かったのは「永福寺(ようふくじ)」金沢市東兼六町18-8

 

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このお寺は加賀八家の1つ、奥村家の菩提寺です。

加賀藩の家老だった奥村永福が慶長4年(1599)に前田利家より寺地を得て建立しました。

能登の末森城の守将として佐々成政の攻撃から城を死守した話は有名です。

 

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ちなみに加賀八家とは、加賀藩の家老のこと。八家あったことから加賀八家といいます。

 

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つづいて「宝円寺(ほうえんじ)」金沢市宝町6-14

前田利家が建立したお寺であり、前田家代々の菩提寺です。利家の葬儀はこのお寺で行われました。

 

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前田家一族のお墓の前には鳥居があります。

 

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墓所内には前田利家の自画像と髪を納めた御影堂と御髪堂があります。

 

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慶長4年(1599)2月、前田利家が決死の覚悟で徳川家康との伏見城会議に向かう際に、遺髪として髪を切り、

自身の姿を描いて、住職に地中深く埋めさせた場所です。

 

そして、宝円寺には江戸初期の画聖・俵屋宗達のお墓もあります。

 

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俵屋宗達といえば、風神雷神を描いた人であり、風神雷神図屏風が有名です。

 

宗達って金沢の人だったっけ? 京都だよね!?

なのになぜ金沢にお墓があるのか?

 

俵屋宗達は京都と金沢に工房をもっていたそうですが、その生涯には不明な点が多く、生まれや亡くなった年も不詳です。

大正2年、宝円寺の墓地で倒壊した大きな五輪塔が発見され、五輪塔に刻まれていた内容が宝円寺の過去帳と一致したことから、

俵屋宗達のお墓であることが判明したんだそうです。

 

 

高台にある宝円寺の墓地からは金沢の街並みと卯辰山の見晴らしが良いです。

 

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宝円寺に行くときは俵屋宗達の石柱が目印。

 

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3つ目は「松山寺(しょうざんじ)」金沢市東兼六町5-6

加賀八家・横山家の菩提寺です。慶長4年(1599)、横山家2代長知が創建しました。

 

山門は金沢市指定文化財です。

 

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江戸時代、加賀藩は徳川幕府から二度にわたり、謀反の嫌疑をかけられますが、その疑いを解くために奔走したのが横山家。

加賀藩存亡の危機を救いました。

 

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本堂の前には2本の大きなモミの木が立っています。

 

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松山寺の横には兼六園に向う「八坂」があります。かなりの急坂です。

 

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4つ目は「棟岳寺(とうがくじ)」金沢市石引2-4-6

棟岳寺は、越前南条郡領主の赤座直保が父母の供養のために建立した寺院です。

慶安2年(1649)に加賀藩3代藩主の前田利常から現在地を拝領しました。

 

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関ヶ原の戦いでは、西軍の大谷吉継の軍に付いていた赤座直保ですが、小早川秀秋が東軍に寝返ったのを機に、

直保みずからも大谷軍を攻撃。東軍が勝利したものの、家康により領地は没収されてしまいます。

その後は加賀2代藩主前田利長に仕え、松任城の管理などを任されました。

赤座直保の子・孝治は前田氏の命で永原姓に改姓し、加賀藩士として存続しました。

 

赤座直保のお墓です。赤座の姓が残る唯一のものかもしれません。

 

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境内には水府義勇塚と永原(赤座)甚七郎のお墓もあります。

永原甚七郎は、天狗党追討時の加賀藩の監軍でしたが、天狗党救済のために奔走しました。

 

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これは夜見ると怖いやつ~

 

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最後にやってきたのは、珠姫の寺「天徳院(てんとくいん)」金沢市小立野4-4-4

元和9年(1623)、加賀3代藩主前田利常が24歳の若さで死去した正室 珠姫の菩提寺として天徳院を創建しました。

 

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珠姫様は慶長4年(1599)に徳川2代将軍秀忠の次女として生まれました。

珠姫様が徳川家と前田家の架け橋となるべく金沢城に輿入れしたのはわずか3歳のとき。

 

珠姫様の生涯は加賀百万石の危機を救い、その繁栄に尽くされたことは有名です。

今も金沢市民に敬愛され親しまれています。

 

石川県指定有形文化財の山門です。

1768年の火災で諸堂を焼失しましたが、山門だけが唯一焼け残りました。

 

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創建当初から残る歴史的価値の高い建物だと思うので、私的には国宝に指定されて欲しいな…

 

 

山門の下には大きな香炉が置かれています。

 

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山門をくぐると左右に回廊が続いており、本堂へは右の回廊を進みます。左の回廊は墓地へと続いていました。

 

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本堂へ続く回廊の途中に「水かけ金洗い弁財天」があります。

ヘビの口から流れる水でお金を洗うと金運をさずけてくれるようです。

 

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拝観料500円を収めて本堂内へ。

 

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お顔が隠れている珠姫の御尊像。

夫婦円満、家庭円満の象徴として祀られています。

 

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本堂内には珠姫様ゆかりの品が展示されていました。

 

玉姫様の枕屏風

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珠姫様お手作り紙雛人形

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前田家の家臣石黒家に代々家宝として伝えられてきた珠姫様手作りの雛人形だそうです。

袖には徳川家の葵の紋様と梅花の紋様が描かれています。

 

珠姫の生涯を描いたからくり人形劇「珠姫・天徳院物語」が上演されていたので、こちらも見てきました。

わずか3歳ではとても心細く、寂しかっただろうと思うのですが、

3男5女を立派に育てられた珠姫様の家族愛溢れる生涯に胸がじーんとなりました。

 

 

本堂と回廊で結ばれた鎮守堂。

 

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巨大なお面は迫力満点。

 

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金沢の工芸品「加賀てまり」は、珠姫様が輿入れの際に手まりを持ってきたことが始まりと言われています。

 

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随分昔のことになりますが、2010年3月にNHK教育で「美の壷」スペシャルとして金沢が2週連続で放送されました。

その中で、幼い珠姫が花嫁道具に持参した手まりで遊ぶシーンがあり、その珠姫役に当時5歳だった姪っ子が出演。

山代温泉の旅館で撮影され、本格的な撮影セットに本人は緊張して顔がこわばってしまったのだとか。笑

 

 

本堂を見たあと、庭園も見てきました。手入れが行き届いていてとても綺麗でした。

 

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こちらは鎮守堂の外観です。天狗様がこちらを見ています。

 

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この日は女性観光客の他、外国人の方も拝観に来られてました。

多くの方に加賀百万石の歴史を知っていただけると嬉しいです。

けれど本堂の床が冷たくて足が凍えたー

 

最近、お寺ばっかり見てまわってるような気がしますが、

歴史を探るきっかけとなり、歴史に思いをはせる時間もいいものです。

 

 

人気の谷川岳登山。初級コースでも手ごわかった… (2025.03.19)

経理部の松田です。

 

久々の登山ブログ。

昨年9月に日本百名山の「谷川岳」に登ってきました。

谷川岳は新潟県と群馬県の県境にそびえ、トマの耳(1963m)とオキの耳(1977m)と呼ばれる2つの頂きを

もつ双耳峰です。

谷川岳は気象の厳しさでも知られ、そのため森林限界が低いので、標高3000m級の高山に匹敵する大パノラマを

楽しむことができます。

 

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登山コースはいくつかありますが、私は一般的なロープウェイ利用の天神尾根コースで登りました。

天神尾根コースは初級向けコースと言われてますが、

 

皆さん、侮るなかれー!!

 

距離は短くはないし、岩場・鎖場もある本格的な登山ですよ。

装備も体調もしっかり準備しないとキツイですよ!

 

 

前日の夜に自宅を出発し、北陸道の上越ICで高速を降り、下道で越後湯沢へ。

途中コンビニで翌日の食料を調達し、湯沢ICから水上ICまで関越道を利用して谷川岳へと向かいました。

 

深夜12時前にはロープウェイ乗り場がある谷川岳ベースプラザの駐車場に到着。

何度も通ったことがある道でしたが、久々の夜道の運転は疲れた…

 

関越トンネルを抜けると群馬県側は雨が降ってました。谷川岳連邦は急激に天候が変化することが多いのです。

過去にも谷川岳の駐車場まで来ながら翌朝天気が悪くて登山を断念したことがあります。

谷川岳の明日の天候は ″曇りのち晴れ″  たぶん大丈夫でしょう…た・ぶ・ん…。就寝。

 

……う~ん眠れない……眠れないなぁ。最近体力が爆落ちしてて、山頂まで歩き通せるか不安で全然眠れない。

結局朝まで一睡も出来なかった。

 

最悪ー⤵⤵⤵

 

 

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ロープウェイ代は大人往復3000円也

「今日は雷注意報がでてるので気をつけてください」とのこと。大丈夫なのか?

 

ロープウェイで約15分、天神平駅に到着。

ここで朝食のコンビニおにぎりを頬張り、トイレを済ませてからスタート!

けれど、外に出てみれば小雨模様。

 

雨ふってるやん!

 

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雨具を着るほどではないのでそのまま出発。

 

本日の行程は天神尾根を歩いてトマの耳を経由し、オキの耳までをピストンするコースです。

最初はなだらかな道を進みます。

木道も敷かれており、歩きやすい道が続きます。

 

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序盤から岩場もでてくる。

雨で濡れていると滑りやすいので慎重に岩を乗り越えていきます。

 

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樹林の中は、それほど雨に濡れることはなかったのですが、次第に木々が低くなり、服もザックも濡れ始めたので

レインジャケットを着用。

しかしザックカバーを忘れてしまい、ザックの上からレインジャケットを羽織りました。なんとか袖に腕を通す。

カメラはザックの中に仕舞ったので、しばらくは写真がありません。

 

 

熊穴沢避難小屋に到着。ここで少し休憩。

写真は下山時に撮ったものです。

 

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この後いよいよ本格的な登りになります。

 

すぐに急な傾斜の岩場が出現。

岩が濡れているとかなりキツイ。滑り落ちそうで神経をすり減らします。

 

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この後も岩場と鎖場が連続。傾斜も上がっていくのでかなりしんどいです。

初級コースといえど、 かなり手強いぞ!

 

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休憩ポイントの天狗の留まり場に到着。

ガスで何も見えないので黙々と登ります。

 

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しばらく歩くと、右手に天神ザンゲ岩。

寝転ぶのにちょうどいい斜度でした。一秒でも寝たい!

 

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それにしても、なんでこの名前なんでしょうか?

 

 

周囲が開けてきました。

 

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階段状の登山道を登りきると、やっと肩の小屋に到着。

売店で登山バッジを購入しました。

 

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稜線へ。

11時、雨が上がって空が明るくなってきました。

天気予報ではちょうど11時から晴れ予報だったので、青空になることを期待しながら山頂へ。

 

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トマの耳(1763m)の山頂に到着。

あいにくガスの中。本来なら360度の大パノラマを楽しめるはずなんだけど…

 

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展望がないので写真だけ撮ってオキの耳へ向かいます。

 

 

振り返ってトマの耳方面を撮影。

 

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オキの耳へはいったん登山道を下って登り返します。

 

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オキの耳(1977m)の山頂に到着!

 

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青空がキター!

 

時折、ガスが晴れて、美しい稜線と山肌が姿を見せてくれました。

その度に登山者から歓声があがります。やはり綺麗な景色が現れると気分が上がります。

 

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笹が広がる一帯はまるで緑のカーペットのよう。

 

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谷川岳は非対称山稜。写真の左側は険しい岩壁です。

谷川岳の一の倉沢はロッククライミングで有名ですが、死者数世界一の記録を持つため「魔の山」とも言われています。

 

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もう少しだけ先に進んでみました。

富士浅間神社の奥宮があります。

 

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さらに稜線は一ノ倉岳・茂倉岳と続きます。

時間に余裕があれば、茂倉岳まで行ってみたかったのですが、

体力とロープウェイの最終時間を考えると行けそうにないのでここで引き返しました。

 

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いつかそっち方向にも歩いてみたい!

 

 

足元には高山植物がちらほら。

オオカサモチ

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ハクサンフウロ

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ホソバコゴメグサ

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葉につく雨の雫が神秘的でした。

こういう景色に出会えるのも雨の日ならでは。新しい発見があっていいものです。

 

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トマの耳でもう一度写真を撮っておこうと思ったら、標柱の前でご年配の男性が何やら困っている様子。

声をかけると、携帯電話の画面が真っ暗になって写真が撮れないとのことだったので直してあげました。

ついでに記念写真を撮ってあげたら、「ありがとう、これで山頂に登ったことを家族に証明できるよ」って

喜んでました。笑

 

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眼前に広がる大展望。日本百名山だけあって景色は抜群です。

 

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名残惜しいですが、そろそろ下山。

急勾配に階段が設置された道。この登りはきつかった。

 

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熊笹と若干紅葉した草紅葉がきれいでした。

 

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天狗の留まり場から下を見下ろす。ロープウェイ乗り場まで遠いなー

 

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帰りは疲れ果てて 無言。ハァー

 

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登りの時は雨で何も見えませんでしたが、下山時は木々の間から谷川岳を望みながら歩きました。

 

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ヘトヘトになって無事下山。

 

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現在、谷川岳ロープウェイを管理しているのは星野リゾートです。

この日、駐車料金はなぜか無料でした。

 

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最後に陽が射した谷川岳をパチリ。

 

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またね。

 

下山後はまっすぐに自宅に帰りました。

 

山で過ごす時間はとってもリフレッシュになります。

山に登って、山に励まされて降りてくる! そんな感じです。

 

 

古都奈良の世界遺産巡り(後編) (2025.02.28)

経理部の松田です。

 

前編の続き

2日目も奈良の世界遺産巡りです。

 

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その前に、JR奈良駅からほど近い伝香寺へ寄りました。

伝香寺は戦国の名将・筒井順慶の菩提所となっているお寺です。

 

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筒井順慶は戦国時代に大和を統治し、織田信長の命により郡山城を築城。

前回のブログで登場した嶋左近が最初に仕えていた方です。

 

拝観時間は9時からなのですが、8時半に着いてしまって…

係員に「どこから来たの?」と聞かれ、「金沢からです。筒井順慶の供養塔を見に来ました」と答えると、

「遠くから来たね、今開けてあげるよ」と。

 

係員に案内されながら境内へ入っていくと、すぐに筒井氏の五輪塔が建っていました。

 

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奥へと進み、鍵がかかった建物の扉を開けて見せてくれたのが、

通称「はだか地蔵尊」として親しまれている裸形地蔵菩薩立像(重要文化財)です。鎌倉時代の作。

 

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衣の着せ替えは1228年より毎年7月23日に行われているとのこと。

監視カメラ付きの厳重な扉にビビりましたが、「写真撮っていいよ、ゆっくり見ていって」とおしゃってくれ、

普段は拝見できない貴重なものを特別に見せてくれました。

 

写真には写っていませんが、伝香寺の本堂は1585年8月11日に筒井順慶の一周忌に建立された仏殿です。

中に祀られている釈迦如来座像は、京都方広寺の大仏のモデルとなった仏像なんですって。驚きです。

 

 

花は咲いていませんが、こちらは奈良三名椿の一つ「散り椿」。

通常の椿と違って、花びらが一枚づつ散ってゆくとのこと。係員さんが色々説明してくれてました。

 

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お次は春日大社へ。

道路には『鹿注意』の標識。鹿が飛び出してくる可能性があるので注意して運転を!

 

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春日大社もまた奈良を代表する世界遺産。

約1300年前の奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈るために創建されました。

 

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鹿は春日大社の「神鹿」です。神様の使いですよ!

 

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春日大社の主祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)は、鹿島神宮(茨城県)から白鹿に乗って

奈良にやって来たという言い伝えから、奈良の鹿は神様の使いとされています。

 

「もののけ姫」に出てくる「シシ神」のようです。

 

鳥居をくぐると伏鹿手水所があり、ここで手と口を清めてから参拝します。

 

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隣には祓戸神社。境内には小さな神社がいくつもありました。

 

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両脇にずらりと並ぶ石燈籠。美しい景観です。

 

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石燈籠の間から鹿がひょっこり。まるで、もののけの世界。

 

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森の中をゆっくりと巡り、階段を上がると南門。

 

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そして鮮やかな朱塗りの社殿へ。

 

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眠れないことがあります。

不意に、漠然とした不安におそわれて。

 

現代人にストレスはつきものだけど、毎日がストレス、憂鬱、怒り、不安の連続。

欲望と願いは尽きないけど、敢えて何も願わず無の心で手を合わせてきました。

 

ですが何を思ったのか、人生初のおみくじを引いてみたら、なんと大吉ゲット!

\これって運命の扉が開いたってこと?!/

 

あまりにも都合のいい解釈ですが、とりあえず後悔のない日々を過ごしていこうと思います…。

 

 

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西回廊を歩いて社殿の外へ。

 

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回廊の途中にあったのは八雷神社。

本殿の鬼門を守り、八大龍王の力により雷と黒雲を自由に扱う神様。人々の願いを叶えられる神様です。

 

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他にも境内を歩いていて出会った神社が以下4つ。

 

総宮神社

住まいを授け、住む人の平安をお守りくださる神様です。

 

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一言主(ひとことぬし)神社

ひとつだけ願いを叶えてくださる神様。願い事が沢山あって一つに絞り切れないなぁ。

 

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龍王社

運気を上昇させ富貴に導く神様。

 

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水谷神社

医薬の神として病気平癒や福徳円満をもたらす神様。横に伸びる大樹はイブキの木です。

 

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境内では多くの鹿にも出会います。

鹿せんべい売場の前で客を待つ鹿たち。

 

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鹿せんべいを手にした途端、鹿が群がってきます。

 

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私も鹿せんべいをあげてみたら、鹿に囲まれて身動きがとれなくなってしまいました。

〝早くくれ″と言わんばかりに突進されたり、引っ張られたり。

〝待って待って″と言っても通じやしない。鹿に甘く見られてしまったのか?!

 

 

めっちゃ懐いてるやん!

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かわいいバンビちゃんの姿も。

おせんべい欲しいのに、大きな鹿の前では遠慮気味で後ずさりしてました。

 

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めちゃくちゃ可愛かった!

 

鹿たちは人懐っこいけど、野生動物なので優しく接してあげましょう。

なんせ神様の使いですから。

 

 

境内にある国宝殿も見てきました。

春日大社が所有する国宝や重要文化財を所蔵する美術館です。

 

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これは舞楽演奏に用いる日本最大の鼉太鼓のレプリカ。

本物の国宝は2階に展示されていました。鎌倉時代の作。源頼朝が寄進したんだそう。

 

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ということで、春日大社の神秘的な空気を感じた後は次の目的地へ!

途中、平城宮跡の「朱雀門」前を通過。今回は時間がないので寄りませんでした。

 

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向かうのは西ノ京エリア。

奈良へ来たら忘れてならないのが唐招提寺。(個人的に)

 

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南大門の前から中を覗いたら、天平時代の風がフワッと舞い込んできたー。

なんだかタイムトラベルした気分!

 

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唐招提寺は、苦難の末に来日を果たされた唐の高僧・鑑真和上が、759年に仏教を学ぶための修行の道場として

建立しました。

 

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正面に荘厳な姿を見せる金堂は、奈良時代建立の現存するお堂です。

唐招提寺には、金堂をはじめ、講堂、鼓楼、経蔵など創建当初の建物(国宝)が多く残っています。

 

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印象的なのは、スッと空に伸びる大屋根と整然と並んだ8本の柱たち。

修学旅行で訪れた時にこの美しさに感動し、それ以来ずっと記憶に残っていました。

 

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金堂の中は撮影禁止。

本尊は盧舎那仏坐像、左右に薬師如来立像と千手観音立像が並んでいました。いずれも国宝です。

 

講堂(国宝)

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鼓楼(国宝)

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経蔵(国宝)。日本最古の高床式の校倉です。

 

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宝蔵(国宝)

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鑑真和上の墓所は境内の奥まった場所にあります。

塀は土と瓦を交互に積まれたような造り。

 

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門をくぐると苔で覆われた神秘的な空間が広がっていました。冬なのにふかふかな緑が美しいです。

 

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立派なお墓です。

 

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そしてお墓の横に『天平の甍 井上靖』と刻まれた石碑が!

井上靖の小説が大好きな私はテンションが上がりました。

 

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小説『天平の甍』は、奈良時代に4人の留学僧が遣唐船で唐へ渡り、鑑真を苦心のすえに日本に招いてくる経緯を

描いた小説です。

当時は船で海外に行くことは命がけ。6度にもわたる挑戦で訪日をはたす鑑真の苦難の道が描かれています。

 

何度も写真を撮っていたら、外国人観光客に〝これは何?″と英語で尋ねられ、

指をさしながら〝テ・ン・ピ・ョ・ウ・ノ・イ・ラ・カ″と答えた私。

その意味を上手く説明できなくて、英語力のなさに落ち込みました。⤵⤵⤵

 

 

こちらは修復された開山堂。鑑真和上御身代わり像が安置されています。

撮影禁止なので屋根だけ撮影。青空がとても綺麗だったー。

 

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自然に包まれた静かな境内

 

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境内に咲いていたサザンカ。

透き通るような白い花びらが綺麗でした。

 

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金堂の屋根の連なりが本当に美しい。

この魅力的な姿、心をわしづかみにされちゃいますね!

 

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天平時代の面影が残る唐招提寺。

いくらでも眺めていられるほど、この佇まいが好きです。

 

 

世界遺産巡りの最後は薬師寺へ。

唐招提寺からは徒歩15分程。「歴史の道」を歩いて向います。

 

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北門から境内へ。

 

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薬師寺は680年に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して建立しました。

しかし度重なる災害によって諸堂は焼失し、現存するのは東塔だけ。再建されたのは、1976年(昭和51年)のことです。

比較的最近の再建ですが、それまでには大変な苦労があったんですよ。

 

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まずは食堂内へ入っていくと、金堂に祀られている薬師如来の台座のレプリカが置かれていました。

金堂内は撮影禁止なのでこちらで写真を撮っておきます。

 

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こちらは大講堂。大きくて立派です。

 

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境内の中央にあるのが金堂。長い時を経て、創建当時の姿に復興されました。

創建当時、壮麗な姿は「竜宮造り」と呼ばれていたそうですが、まさに竜宮城そのものです。

 

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堂内には本尊の薬師三尊像と吉祥天女画像が祀られていました。どちらも国宝。

ちょうど僧侶による説明が行われるということだったので聞いてきました。

話の後半はお守りなどの宣伝でしたけど面白かった!笑

 

石川県穴水町と薬師寺とは昔より縁が深く、毎年、穴水町からもち米が奉納されているとのこと。

しかし昨年は地震で被災したため無理だろうと思っていたそうですが、約1.2トンものもち米が穴水町から届いたそうです。

薬師寺では、このもち米でお餅を作って1袋600円で販売しており、売上の全額を被災地に届けるとのお話がありました。

 

まさかここで同県民の穴水町の話が聞けるなんて!

厳しい状況下でありながらも穴水町の奉納に込めた想いを知り、苦境に負けない穴水町の底力を感じて胸が熱くなりました。

そして、私たちの知らない所で参拝者に呼びかけながら支援をしていただけることがとてもありがたいです。

 

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金堂の手前には2つの三重塔。

塔の中に、お釈迦様の生涯をあらわした釈迦八相像が安置されていました。

 

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こちらは西塔

 

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東塔(国宝)は730年に建てられた薬師寺で唯一現存する奈良時代の建物です。

 

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中門と色彩が美しい二天王像。

 

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一旦、南門から境内の外へ出て休ヶ岡八幡宮を見てきました。

 

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こちらは薬師寺の「守り神」で、1603年に豊臣秀頼により建てられたもの。

最初に休ヶ岡八幡宮にお参りをし、身を清めてから薬師寺に参拝するのが良いらしいです。

 

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珍しい造りの社殿。とても美しいです。

見ておいて良かったー

 

 

薬師寺南門から。

 

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再度、薬師寺の境内の中を通って唐招提寺の駐車場へ戻ります。

拝観チケットを受付で見せれば再入場できます。

 

最後に玄奘三蔵院伽藍を見て奈良を後にしました。

 

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豊かな自然に包まれた境内、自然の中で悠然と生きる鹿たちの姿、歴史を感じられる街並みなど

今回の奈良の世界遺産巡りは1300年の歴史を体感した旅となりました。

 

若い頃とは見えるもの、感じるものが違った今回の奈良旅。

2日かけても足りないほど魅力的でした。

 

 

 

 

 

 

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