経理部の松田です。
今日は、私が先日訪れたKAJIグループの新工場についてのレポートをお届けします。
最新の設備と熱意あふれるスタッフの皆さんに触れ、未来のものづくりの現場を体感してきました。
4月10日にKAJIグループが石川県かほく市に日本最大級の産業観光施設「KAJI FACTORY PARK」をオープン。
KAJIグループのテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」を通じて、生地がどのように作られているのか、
実際の生地製造の現場を見学できるほか、北陸のものづくりを紹介するセレクトショップや
地元食材を使用したレストランも併設されていました。
まずは外観から圧倒される規模感
KAJIグループは金沢の繊維メーカー。極薄のナイロン織物の製造技術と品質は世界トップレベルです。
KAJI FACTORY PARK は「日本の繊維を元気にしたい」という想いから、
単なる工場ではなく、産業観光を通じて繊維業界の可能性を発信する挑戦の場として建設されました。
広い敷地に、モダンなデザインの外壁とエコを意識した緑豊かな環境が調和していて、まさに未来志向の工場という印象です。
いざ、内部へ!最先端の生産ライン
建物内に入ると、まず目に飛び込んできたのは「クリール」といわれる経糸を整える準備工程で使用する糸掛スタンド。
クリールには600-800本の糸が掛けられ 、各コーンから繰り出された糸がその先にある「ビーム」に巻き取られます。
こちらが「ビーム」。クリールから繰り出された糸を巻き取る大型の糸巻きボビンです。
細い糸がビームにつながっているのがわかりますか?
この経糸を整える作業が製品のクオリティに大きく影響するのだそう。
実際に工場で使用されている機械と同仕様のものです。
まずは工場見学!最先端の生産現場を間近に
「KAJIF」の多様な生地の特徴や織物の製造工程を見ながら、織物の構造を学べるようになっていました。
ロゴに使用されている「79」は金の元素番号を表していて、金が高価な価値を持つことになぞられているとのこと。
KAJIFは糸の開発から織り、編み、染色、加工の選定まで、すべての工程を自社で企画・設計しています。
モンクレールやヘルノなどのダウンジャケットにもKAJIFの合成繊維が使用されています。
世界のトップブランドに採用されるほど高品質な製品です。
織物とは何か?
製造工程パネル
日本の繊維産地を紹介したパネルと生地
世界的にも高い技術を持つ日本の繊維。繊維産地の素材に触れて特徴を知ることができます。
北陸は古くから織物製造が盛んな地域。日本三大繊維産地の一つとして重要な役割を果たしています。
実際の製造現場。広々とした生産ラインが目の前に広がります。
最新鋭の自動化ライン。
ウォータージェット織機が整然と並び、その精密さとスピードに驚きました。
水の力で緯糸を飛ばしながら織り上げていくそうです。緯糸は1分間に500回以上飛ばすことができ、そのスピードは時速180km。
その光景は近未来的です。
音量にご注意!
オリジナルブランド商品と地域の工芸品
KAJIグループのオリジナルブランド商品と北陸産の伝統工芸品が販売されていました。
「TO&FRO」は軽量・機能性を追求したトラベル雑貨ブランド。
「K-3B」はファクトリーブランド。
「79 COLLECTION」は北陸のものづくりを紹介するセレクトショップ。
輪島塗や能登島ガラス工房で作られた風鈴やガラス食器なども。
福井県鯖江市の眼鏡フレームの素材を利用して作られたアクセサリー。
高品質な素材を使ったアイテムやデザイン性の高い商品が並び、見ているだけでワクワクしました。
また、KAJIFの生地を使ったワークショップも開かれていました。
見学の途中には、工場併設のレストランで休憩。
広々とした空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。
家族で楽しめる!自然と触れ合えるスペース
敷地内には子ども用の遊具や多数のベンチなども配置されていました。
家族連れの方も多くいらしてたので、のんびりと自然と触れ合えるスペースがあるのはいいですね。
晴れた日は立山連峰も眺めれるのかな?
地域の産業を知ることができる貴重な体験
工場見学を通して、普段見られない裏側や技術の粋を感じることができ、繊維の魅力を楽しむことができました。
また、効率的かつ高品質な製品を生み出している様子に感動しました。
最新技術と革新への取り組みは、未来への強い意志と技術力の証なのではないでしょうか。
新工場「KAJI FACTORY PARK」は単なる生産拠点だけでなく、さまざまな
産業観光施設として内容盛りだくさんの楽しい一日でした。