経理部の松田です。
昨年末、奈良へ向かう途中に、京都府京田辺市にある一休寺に立ち寄りました。
このお寺は、「とんちの一休さん」でおなじみの一休禅師が晩年を過ごした場所として知られています。
一休さんの本名は一休宗純(いっきゅうそうじゅん)といい、室町時代の1400年代に活躍されました。
禅の修行とともに多くの詩や俳句も残されています。
総門の前にあった「一休とんちロード」の案内板
一休さんにまつわるとんち話やユーモアあふれるエピソードが紹介されているようです。
総門をくぐると石畳の参道が続きます。
一休和尚筆の碑「諸悪莫作、衆善奉行」 悪いことはするな、よいことをせよの意です。
境内には一休禅師の墓所があります。
現在、墓所は宮内庁により御陵墓として管理されており、墓所には門扉が設けられ、扉には菊花の紋章が刻まれていました。
中に入ることはできないので、紋章の隙間から中を覗いてみました。
歴史の深さと格式の高さを物語っていますね。
庫裡で拝観料を支払って方丈の中へ。
ここで、驚きの事実に出会いました。
なんと、方丈や庫裏、唐門、東司、鐘楼、浴室といった重要な建物が、
1650年に加賀藩の3代目藩主・前田利常の寄進によって再建されたということを!
前田利常は大阪夏の陣で大阪に向かう途中、一休寺を参詣。
そのとき、一休禅師への崇敬の念と寺の荒廃を嘆く気持ちを抱き、寺院の再興に尽力したそうです。
一休寺の歴史に、まさか前田家とのつながりがあったとは…!
まったくの盲点で、正直、かなり驚いています。
これらの歴史の重みを感じさせる貴重な建造物は、いずれも重要文化財に指定されています。
一休禅師御使用輿
一休禅師が80歳の時、大徳寺の47世住職に就任された際も、この輿に乗って京都紫野の大徳寺へ通われたそうです。
一休禅師の長寿と、深い修行への想いが伝わってきそうです。
この発見を通じて、これまで見えていなかった新たなつながりに気づき、自分の視野が少し広がったような気がします。
方丈中央には一休禅師の木像が安置されていました。
襖絵は狩野探幽斎守信の49歳の時の筆によるものです。
方丈庭園
一休さんの名逸話「屏風の虎退治」ですね。
将軍 足利義満が出した無理難題を一休さんがとんちを
アニメの名シーンが蘇えってきました。
小さな門をくぐると一休寺の本堂があります。
本堂は室町幕府6代将軍 足利義教により建立されました。重要文化財です。
こちらは開山堂。
境内にそびえる一休禅師の像と、少年時代の一休さんの像。
今の世の中のさまざまな汚れや混乱をこの箒で一掃し、もっと明るく、清らかな世界にしたいという願いが
込められているそうです。
「このはし わたるべからず」と書かれた看板を見て、ちょっとドキドキしました。
でも、大丈夫! 私は堂々と橋の真ん中を渡りきりましたよ。
二十世紀の森という場所もあって、さまざまな表情をした石像がありました。
鐘楼
浴室
宝物殿も見てきました。
一休寺で晩年を過ごした一休禅師の遺品などが納められています。
左は重要文化財の一休禅師画像、右は前田利常が一休寺に送った書状です。
これらの史跡や宝物を観ることで、一休禅師と前田家との深い縁を改めて実感できました。
墓地には観世流の音阿弥と南近江の武将、佐々木承禎のお墓があります。
観世流は、室町時代に生まれた能楽の流派の一つ。
能楽の発展に大きく貢献した観世流の音阿弥、元章、そして清興のお墓です。
佐々木承禎は戦国時代の南近江の武将で観音寺城主でした。
上洛を目指す織田信長の侵攻を受けて、観音寺城を退去し流浪の身となりました。
前回のブログでも触れましたが、武田信玄の菩提寺として知られる恵林寺が、織田信長によって全山焼き討ちされた理由は、
実は佐々木承禎をかくまったことにあったと言われています。
佐々木承禎をかくまい、逃がしたことで、織田軍の怒りを買い、恵林寺は悲劇に見舞われました。
まさかこの出来事が、後の歴史と深くつながっていたとは…
驚きとともに改めて歴史の複雑さと運命の不思議さを感じさせられます。
茶人寸松庵禅師の墓
子供の頃、一休さんのアニメを夢中で見ていました。
彼の機転の利いたとんちは、子供心にも「すごいな」と感心させられるものでした。
『あわてないあわてない、一休み一休み』
これは子供の頃、アニメの中でよく耳にした一休さんのフレーズ。
忙しい毎日や焦る場面で、この言葉を思い出すと、自然と心が落ち着いてきます。
一休さんの言葉は、私たちの日常にも深く響くものがありますね。
時には立ち止まり、深呼吸をして心と体をリフレッシュさせることの大切さを優しく教えてくれているようです。
アニメの中の一休さんは、単なるおちゃめなキャラクターではなく、人生の本質や人間の心の奥深さを
教えてくれる存在だったんですね。
子供の頃の楽しい記憶とともに、一休さんの教えを胸に、日々の暮らしに少しのユーモアと知恵を取り入れていきたいと思います。





























