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【KAJIグループ新工場見学レポート】未来を創る最先端の現場に潜入! (2025.04.25)

経理部の松田です。

 

今日は、私が先日訪れたKAJIグループの新工場についてのレポートをお届けします。

最新の設備と熱意あふれるスタッフの皆さんに触れ、未来のものづくりの現場を体感してきました。

 

4月10日にKAJIグループが石川県かほく市に日本最大級の産業観光施設「KAJI FACTORY PARK」をオープン。

KAJIグループのテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」を通じて、生地がどのように作られているのか、

実際の生地製造の現場を見学できるほか、北陸のものづくりを紹介するセレクトショップや

地元食材を使用したレストランも併設されていました。

 

 

まずは外観から圧倒される規模感

 

KAJIグループは金沢の繊維メーカー。極薄のナイロン織物の製造技術と品質は世界トップレベルです。

KAJI FACTORY PARK は「日本の繊維を元気にしたい」という想いから、

単なる工場ではなく、産業観光を通じて繊維業界の可能性を発信する挑戦の場として建設されました。

 

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広い敷地に、モダンなデザインの外壁とエコを意識した緑豊かな環境が調和していて、まさに未来志向の工場という印象です。

 

 

いざ、内部へ!最先端の生産ライン

 

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建物内に入ると、まず目に飛び込んできたのは「クリール」といわれる経糸を整える準備工程で使用する糸掛スタンド。

クリールには600-800本の糸が掛けられ 、各コーンから繰り出された糸がその先にある「ビーム」に巻き取られます。

 

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こちらが「ビーム」。クリールから繰り出された糸を巻き取る大型の糸巻きボビンです。

細い糸がビームにつながっているのがわかりますか?

 

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この経糸を整える作業が製品のクオリティに大きく影響するのだそう。

実際に工場で使用されている機械と同仕様のものです。

 

 

まずは工場見学!最先端の生産現場を間近に

 

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「KAJIF」の多様な生地の特徴や織物の製造工程を見ながら、織物の構造を学べるようになっていました。

ロゴに使用されている「79」は金の元素番号を表していて、金が高価な価値を持つことになぞられているとのこと。

 

KAJIFは糸の開発から織り、編み、染色、加工の選定まで、すべての工程を自社で企画・設計しています。

 

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モンクレールやヘルノなどのダウンジャケットにもKAJIFの合成繊維が使用されています。

世界のトップブランドに採用されるほど高品質な製品です。

 

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織物とは何か?

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製造工程パネル

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日本の繊維産地を紹介したパネルと生地

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世界的にも高い技術を持つ日本の繊維。繊維産地の素材に触れて特徴を知ることができます。

北陸は古くから織物製造が盛んな地域。日本三大繊維産地の一つとして重要な役割を果たしています。

 

 

実際の製造現場。広々とした生産ラインが目の前に広がります。

 

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最新鋭の自動化ライン。

 

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ウォータージェット織機が整然と並び、その精密さとスピードに驚きました。

水の力で緯糸を飛ばしながら織り上げていくそうです。緯糸は1分間に500回以上飛ばすことができ、そのスピードは時速180km。

その光景は近未来的です。

 

 

音量にご注意!

 

 

 

 

オリジナルブランド商品と地域の工芸品

 

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KAJIグループのオリジナルブランド商品と北陸産の伝統工芸品が販売されていました。

 

 

「TO&FRO」は軽量・機能性を追求したトラベル雑貨ブランド。

 

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「K-3B」はファクトリーブランド。

 

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「79 COLLECTION」は北陸のものづくりを紹介するセレクトショップ。

 

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輪島塗や能登島ガラス工房で作られた風鈴やガラス食器なども。

 

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福井県鯖江市の眼鏡フレームの素材を利用して作られたアクセサリー。

 

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高品質な素材を使ったアイテムやデザイン性の高い商品が並び、見ているだけでワクワクしました。

また、KAJIFの生地を使ったワークショップも開かれていました。

 

 

見学の途中には、工場併設のレストランで休憩。

広々とした空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。

 

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家族で楽しめる!自然と触れ合えるスペース

 

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敷地内には子ども用の遊具や多数のベンチなども配置されていました。

家族連れの方も多くいらしてたので、のんびりと自然と触れ合えるスペースがあるのはいいですね。

 

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晴れた日は立山連峰も眺めれるのかな?

 

 

地域の産業を知ることができる貴重な体験

 

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工場見学を通して、普段見られない裏側や技術の粋を感じることができ、繊維の魅力を楽しむことができました。

また、効率的かつ高品質な製品を生み出している様子に感動しました。

最新技術と革新への取り組みは、未来への強い意志と技術力の証なのではないでしょうか。

 

新工場「KAJI FACTORY PARK」は単なる生産拠点だけでなく、さまざまな付加価値を創出する場なんだと感じます。

工場見学を通して、訪問者に技術や繊維の魅力を知ってもらうことで、自社ブランドの価値が高まります。

訪問者にとっても、地域の産業を知る学びや体験、購買の機会になりそうです。

 

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産業観光施設として内容盛りだくさんの楽しい一日でした。

 

 

 

加賀藩前田家ゆかりの寺院めぐり ~小立野寺院群~ (2025.04.18)

経理部の松田です。

 

2月はじめ、金沢三寺院群のひとつ、小立野寺院群を見て廻ってきました。

小立野寺院群は浅野川と犀川に挟まれた小立野台地に位置し、加賀藩前田家ゆかりのお寺が多く点在しています。

小立野台地一帯は急な坂道が多く、大通りから一本中へ入ると道幅も狭く、車のすれ違いが困難な道が多いですが、

趣のある小路がたくさん残っているので風情豊かな町並みを楽しむことができます。

 

今回廻ってきたのは、丸で囲った前田家ゆかりの5つの寺院です。

地図は金沢市観光公式サイト「金沢旅物語」から拝借しました。

 

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最初に向かったのは「永福寺(ようふくじ)」金沢市東兼六町18-8

 

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このお寺は加賀八家の1つ、奥村家の菩提寺です。

加賀藩の家老だった奥村永福が慶長4年(1599)に前田利家より寺地を得て建立しました。

能登の末森城の守将として佐々成政の攻撃から城を死守した話は有名です。

 

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ちなみに加賀八家とは、加賀藩の家老のこと。八家あったことから加賀八家といいます。

 

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つづいて「宝円寺(ほうえんじ)」金沢市宝町6-14

前田利家が建立したお寺であり、前田家代々の菩提寺です。利家の葬儀はこのお寺で行われました。

 

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前田家一族のお墓の前には鳥居があります。

 

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墓所内には前田利家の自画像と髪を納めた御影堂と御髪堂があります。

 

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慶長4年(1599)2月、前田利家が決死の覚悟で徳川家康との伏見城会議に向かう際に、遺髪として髪を切り、

自身の姿を描いて、住職に地中深く埋めさせた場所です。

 

そして、宝円寺には江戸初期の画聖・俵屋宗達のお墓もあります。

 

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俵屋宗達といえば、風神雷神を描いた人であり、風神雷神図屏風が有名です。

 

宗達って金沢の人だったっけ? 京都だよね!?

なのになぜ金沢にお墓があるのか?

 

俵屋宗達は京都と金沢に工房をもっていたそうですが、その生涯には不明な点が多く、生まれや亡くなった年も不詳です。

大正2年、宝円寺の墓地で倒壊した大きな五輪塔が発見され、五輪塔に刻まれていた内容が宝円寺の過去帳と一致したことから、

俵屋宗達のお墓であることが判明したんだそうです。

 

 

高台にある宝円寺の墓地からは金沢の街並みと卯辰山の見晴らしが良いです。

 

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宝円寺に行くときは俵屋宗達の石柱が目印。

 

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3つ目は「松山寺(しょうざんじ)」金沢市東兼六町5-6

加賀八家・横山家の菩提寺です。慶長4年(1599)、横山家2代長知が創建しました。

 

山門は金沢市指定文化財です。

 

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江戸時代、加賀藩は徳川幕府から二度にわたり、謀反の嫌疑をかけられますが、その疑いを解くために奔走したのが横山家。

加賀藩存亡の危機を救いました。

 

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本堂の前には2本の大きなモミの木が立っています。

 

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松山寺の横には兼六園に向う「八坂」があります。かなりの急坂です。

 

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4つ目は「棟岳寺(とうがくじ)」金沢市石引2-4-6

棟岳寺は、越前南条郡領主の赤座直保が父母の供養のために建立した寺院です。

慶安2年(1649)に加賀藩3代藩主の前田利常から現在地を拝領しました。

 

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関ヶ原の戦いでは、西軍の大谷吉継の軍に付いていた赤座直保ですが、小早川秀秋が東軍に寝返ったのを機に、

直保みずからも大谷軍を攻撃。東軍が勝利したものの、家康により領地は没収されてしまいます。

その後は加賀2代藩主前田利長に仕え、松任城の管理などを任されました。

赤座直保の子・孝治は前田氏の命で永原姓に改姓し、加賀藩士として存続しました。

 

赤座直保のお墓です。赤座の姓が残る唯一のものかもしれません。

 

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境内には水府義勇塚と永原(赤座)甚七郎のお墓もあります。

永原甚七郎は、天狗党追討時の加賀藩の監軍でしたが、天狗党救済のために奔走しました。

 

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これは夜見ると怖いやつ~

 

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最後にやってきたのは、珠姫の寺「天徳院(てんとくいん)」金沢市小立野4-4-4

元和9年(1623)、加賀3代藩主前田利常が24歳の若さで死去した正室 珠姫の菩提寺として天徳院を創建しました。

 

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珠姫様は慶長4年(1599)に徳川2代将軍秀忠の次女として生まれました。

珠姫様が徳川家と前田家の架け橋となるべく金沢城に輿入れしたのはわずか3歳のとき。

 

珠姫様の生涯は加賀百万石の危機を救い、その繁栄に尽くされたことは有名です。

今も金沢市民に敬愛され親しまれています。

 

石川県指定有形文化財の山門です。

1768年の火災で諸堂を焼失しましたが、山門だけが唯一焼け残りました。

 

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創建当初から残る歴史的価値の高い建物だと思うので、私的には国宝に指定されて欲しいな…

 

 

山門の下には大きな香炉が置かれています。

 

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山門をくぐると左右に回廊が続いており、本堂へは右の回廊を進みます。左の回廊は墓地へと続いていました。

 

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本堂へ続く回廊の途中に「水かけ金洗い弁財天」があります。

ヘビの口から流れる水でお金を洗うと金運をさずけてくれるようです。

 

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拝観料500円を収めて本堂内へ。

 

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お顔が隠れている珠姫の御尊像。

夫婦円満、家庭円満の象徴として祀られています。

 

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本堂内には珠姫様ゆかりの品が展示されていました。

 

玉姫様の枕屏風

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珠姫様お手作り紙雛人形

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前田家の家臣石黒家に代々家宝として伝えられてきた珠姫様手作りの雛人形だそうです。

袖には徳川家の葵の紋様と梅花の紋様が描かれています。

 

珠姫の生涯を描いたからくり人形劇「珠姫・天徳院物語」が上演されていたので、こちらも見てきました。

わずか3歳ではとても心細く、寂しかっただろうと思うのですが、

3男5女を立派に育てられた珠姫様の家族愛溢れる生涯に胸がじーんとなりました。

 

 

本堂と回廊で結ばれた鎮守堂。

 

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巨大なお面は迫力満点。

 

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金沢の工芸品「加賀てまり」は、珠姫様が輿入れの際に手まりを持ってきたことが始まりと言われています。

 

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随分昔のことになりますが、2010年3月にNHK教育で「美の壷」スペシャルとして金沢が2週連続で放送されました。

その中で、幼い珠姫が花嫁道具に持参した手まりで遊ぶシーンがあり、その珠姫役に当時5歳だった姪っ子が出演。

山代温泉の旅館で撮影され、本格的な撮影セットに本人は緊張して顔がこわばってしまったのだとか。笑

 

 

本堂を見たあと、庭園も見てきました。手入れが行き届いていてとても綺麗でした。

 

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こちらは鎮守堂の外観です。天狗様がこちらを見ています。

 

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この日は女性観光客の他、外国人の方も拝観に来られてました。

多くの方に加賀百万石の歴史を知っていただけると嬉しいです。

けれど本堂の床が冷たくて足が凍えたー

 

最近、お寺ばっかり見てまわってるような気がしますが、

歴史を探るきっかけとなり、歴史に思いをはせる時間もいいものです。

 

 

人気の谷川岳登山。初級コースでも手ごわかった… (2025.03.19)

経理部の松田です。

 

久々の登山ブログ。

昨年9月に日本百名山の「谷川岳」に登ってきました。

谷川岳は新潟県と群馬県の県境にそびえ、トマの耳(1963m)とオキの耳(1977m)と呼ばれる2つの頂きを

もつ双耳峰です。

谷川岳は気象の厳しさでも知られ、そのため森林限界が低いので、標高3000m級の高山に匹敵する大パノラマを

楽しむことができます。

 

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登山コースはいくつかありますが、私は一般的なロープウェイ利用の天神尾根コースで登りました。

天神尾根コースは初級向けコースと言われてますが、

 

皆さん、侮るなかれー!!

 

距離は短くはないし、岩場・鎖場もある本格的な登山ですよ。

装備も体調もしっかり準備しないとキツイですよ!

 

 

前日の夜に自宅を出発し、北陸道の上越ICで高速を降り、下道で越後湯沢へ。

途中コンビニで翌日の食料を調達し、湯沢ICから水上ICまで関越道を利用して谷川岳へと向かいました。

 

深夜12時前にはロープウェイ乗り場がある谷川岳ベースプラザの駐車場に到着。

何度も通ったことがある道でしたが、久々の夜道の運転は疲れた…

 

関越トンネルを抜けると群馬県側は雨が降ってました。谷川岳連邦は急激に天候が変化することが多いのです。

過去にも谷川岳の駐車場まで来ながら翌朝天気が悪くて登山を断念したことがあります。

谷川岳の明日の天候は ″曇りのち晴れ″  たぶん大丈夫でしょう…た・ぶ・ん…。就寝。

 

……う~ん眠れない……眠れないなぁ。最近体力が爆落ちしてて、山頂まで歩き通せるか不安で全然眠れない。

結局朝まで一睡も出来なかった。

 

最悪ー⤵⤵⤵

 

 

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ロープウェイ代は大人往復3000円也

「今日は雷注意報がでてるので気をつけてください」とのこと。大丈夫なのか?

 

ロープウェイで約15分、天神平駅に到着。

ここで朝食のコンビニおにぎりを頬張り、トイレを済ませてからスタート!

けれど、外に出てみれば小雨模様。

 

雨ふってるやん!

 

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雨具を着るほどではないのでそのまま出発。

 

本日の行程は天神尾根を歩いてトマの耳を経由し、オキの耳までをピストンするコースです。

最初はなだらかな道を進みます。

木道も敷かれており、歩きやすい道が続きます。

 

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序盤から岩場もでてくる。

雨で濡れていると滑りやすいので慎重に岩を乗り越えていきます。

 

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樹林の中は、それほど雨に濡れることはなかったのですが、次第に木々が低くなり、服もザックも濡れ始めたので

レインジャケットを着用。

しかしザックカバーを忘れてしまい、ザックの上からレインジャケットを羽織りました。なんとか袖に腕を通す。

カメラはザックの中に仕舞ったので、しばらくは写真がありません。

 

 

熊穴沢避難小屋に到着。ここで少し休憩。

写真は下山時に撮ったものです。

 

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この後いよいよ本格的な登りになります。

 

すぐに急な傾斜の岩場が出現。

岩が濡れているとかなりキツイ。滑り落ちそうで神経をすり減らします。

 

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この後も岩場と鎖場が連続。傾斜も上がっていくのでかなりしんどいです。

初級コースといえど、 かなり手強いぞ!

 

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休憩ポイントの天狗の留まり場に到着。

ガスで何も見えないので黙々と登ります。

 

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しばらく歩くと、右手に天神ザンゲ岩。

寝転ぶのにちょうどいい斜度でした。一秒でも寝たい!

 

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それにしても、なんでこの名前なんでしょうか?

 

 

周囲が開けてきました。

 

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階段状の登山道を登りきると、やっと肩の小屋に到着。

売店で登山バッジを購入しました。

 

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稜線へ。

11時、雨が上がって空が明るくなってきました。

天気予報ではちょうど11時から晴れ予報だったので、青空になることを期待しながら山頂へ。

 

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トマの耳(1763m)の山頂に到着。

あいにくガスの中。本来なら360度の大パノラマを楽しめるはずなんだけど…

 

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展望がないので写真だけ撮ってオキの耳へ向かいます。

 

 

振り返ってトマの耳方面を撮影。

 

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オキの耳へはいったん登山道を下って登り返します。

 

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オキの耳(1977m)の山頂に到着!

 

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青空がキター!

 

時折、ガスが晴れて、美しい稜線と山肌が姿を見せてくれました。

その度に登山者から歓声があがります。やはり綺麗な景色が現れると気分が上がります。

 

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笹が広がる一帯はまるで緑のカーペットのよう。

 

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谷川岳は非対称山稜。写真の左側は険しい岩壁です。

谷川岳の一の倉沢はロッククライミングで有名ですが、死者数世界一の記録を持つため「魔の山」とも言われています。

 

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もう少しだけ先に進んでみました。

富士浅間神社の奥宮があります。

 

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さらに稜線は一ノ倉岳・茂倉岳と続きます。

時間に余裕があれば、茂倉岳まで行ってみたかったのですが、

体力とロープウェイの最終時間を考えると行けそうにないのでここで引き返しました。

 

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いつかそっち方向にも歩いてみたい!

 

 

足元には高山植物がちらほら。

オオカサモチ

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ハクサンフウロ

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ホソバコゴメグサ

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葉につく雨の雫が神秘的でした。

こういう景色に出会えるのも雨の日ならでは。新しい発見があっていいものです。

 

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トマの耳でもう一度写真を撮っておこうと思ったら、標柱の前でご年配の男性が何やら困っている様子。

声をかけると、携帯電話の画面が真っ暗になって写真が撮れないとのことだったので直してあげました。

ついでに記念写真を撮ってあげたら、「ありがとう、これで山頂に登ったことを家族に証明できるよ」って

喜んでました。笑

 

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眼前に広がる大展望。日本百名山だけあって景色は抜群です。

 

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名残惜しいですが、そろそろ下山。

急勾配に階段が設置された道。この登りはきつかった。

 

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熊笹と若干紅葉した草紅葉がきれいでした。

 

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天狗の留まり場から下を見下ろす。ロープウェイ乗り場まで遠いなー

 

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帰りは疲れ果てて 無言。ハァー

 

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登りの時は雨で何も見えませんでしたが、下山時は木々の間から谷川岳を望みながら歩きました。

 

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ヘトヘトになって無事下山。

 

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現在、谷川岳ロープウェイを管理しているのは星野リゾートです。

この日、駐車料金はなぜか無料でした。

 

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最後に陽が射した谷川岳をパチリ。

 

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またね。

 

下山後はまっすぐに自宅に帰りました。

 

山で過ごす時間はとってもリフレッシュになります。

山に登って、山に励まされて降りてくる! そんな感じです。

 

 

古都奈良の世界遺産巡り(後編) (2025.02.28)

経理部の松田です。

 

前編の続き

2日目も奈良の世界遺産巡りです。

 

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その前に、JR奈良駅からほど近い伝香寺へ寄りました。

伝香寺は戦国の名将・筒井順慶の菩提所となっているお寺です。

 

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筒井順慶は戦国時代に大和を統治し、織田信長の命により郡山城を築城。

前回のブログで登場した嶋左近が最初に仕えていた方です。

 

拝観時間は9時からなのですが、8時半に着いてしまって…

係員に「どこから来たの?」と聞かれ、「金沢からです。筒井順慶の供養塔を見に来ました」と答えると、

「遠くから来たね、今開けてあげるよ」と。

 

係員に案内されながら境内へ入っていくと、すぐに筒井氏の五輪塔が建っていました。

 

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奥へと進み、鍵がかかった建物の扉を開けて見せてくれたのが、

通称「はだか地蔵尊」として親しまれている裸形地蔵菩薩立像(重要文化財)です。鎌倉時代の作。

 

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衣の着せ替えは1228年より毎年7月23日に行われているとのこと。

監視カメラ付きの厳重な扉にビビりましたが、「写真撮っていいよ、ゆっくり見ていって」とおしゃってくれ、

普段は拝見できない貴重なものを特別に見せてくれました。

 

写真には写っていませんが、伝香寺の本堂は1585年8月11日に筒井順慶の一周忌に建立された仏殿です。

中に祀られている釈迦如来座像は、京都方広寺の大仏のモデルとなった仏像なんですって。驚きです。

 

 

花は咲いていませんが、こちらは奈良三名椿の一つ「散り椿」。

通常の椿と違って、花びらが一枚づつ散ってゆくとのこと。係員さんが色々説明してくれてました。

 

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お次は春日大社へ。

道路には『鹿注意』の標識。鹿が飛び出してくる可能性があるので注意して運転を!

 

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春日大社もまた奈良を代表する世界遺産。

約1300年前の奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈るために創建されました。

 

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鹿は春日大社の「神鹿」です。神様の使いですよ!

 

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春日大社の主祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)は、鹿島神宮(茨城県)から白鹿に乗って

奈良にやって来たという言い伝えから、奈良の鹿は神様の使いとされています。

 

「もののけ姫」に出てくる「シシ神」のようです。

 

鳥居をくぐると伏鹿手水所があり、ここで手と口を清めてから参拝します。

 

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隣には祓戸神社。境内には小さな神社がいくつもありました。

 

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両脇にずらりと並ぶ石燈籠。美しい景観です。

 

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石燈籠の間から鹿がひょっこり。まるで、もののけの世界。

 

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森の中をゆっくりと巡り、階段を上がると南門。

 

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そして鮮やかな朱塗りの社殿へ。

 

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眠れないことがあります。

不意に、漠然とした不安におそわれて。

 

現代人にストレスはつきものだけど、毎日がストレス、憂鬱、怒り、不安の連続。

欲望と願いは尽きないけど、敢えて何も願わず無の心で手を合わせてきました。

 

ですが何を思ったのか、人生初のおみくじを引いてみたら、なんと大吉ゲット!

\これって運命の扉が開いたってこと?!/

 

あまりにも都合のいい解釈ですが、とりあえず後悔のない日々を過ごしていこうと思います…。

 

 

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西回廊を歩いて社殿の外へ。

 

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回廊の途中にあったのは八雷神社。

本殿の鬼門を守り、八大龍王の力により雷と黒雲を自由に扱う神様。人々の願いを叶えられる神様です。

 

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他にも境内を歩いていて出会った神社が以下4つ。

 

総宮神社

住まいを授け、住む人の平安をお守りくださる神様です。

 

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一言主(ひとことぬし)神社

ひとつだけ願いを叶えてくださる神様。願い事が沢山あって一つに絞り切れないなぁ。

 

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龍王社

運気を上昇させ富貴に導く神様。

 

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水谷神社

医薬の神として病気平癒や福徳円満をもたらす神様。横に伸びる大樹はイブキの木です。

 

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境内では多くの鹿にも出会います。

鹿せんべい売場の前で客を待つ鹿たち。

 

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鹿せんべいを手にした途端、鹿が群がってきます。

 

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私も鹿せんべいをあげてみたら、鹿に囲まれて身動きがとれなくなってしまいました。

〝早くくれ″と言わんばかりに突進されたり、引っ張られたり。

〝待って待って″と言っても通じやしない。鹿に甘く見られてしまったのか?!

 

 

めっちゃ懐いてるやん!

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かわいいバンビちゃんの姿も。

おせんべい欲しいのに、大きな鹿の前では遠慮気味で後ずさりしてました。

 

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めちゃくちゃ可愛かった!

 

鹿たちは人懐っこいけど、野生動物なので優しく接してあげましょう。

なんせ神様の使いですから。

 

 

境内にある国宝殿も見てきました。

春日大社が所有する国宝や重要文化財を所蔵する美術館です。

 

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これは舞楽演奏に用いる日本最大の鼉太鼓のレプリカ。

本物の国宝は2階に展示されていました。鎌倉時代の作。源頼朝が寄進したんだそう。

 

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ということで、春日大社の神秘的な空気を感じた後は次の目的地へ!

途中、平城宮跡の「朱雀門」前を通過。今回は時間がないので寄りませんでした。

 

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向かうのは西ノ京エリア。

奈良へ来たら忘れてならないのが唐招提寺。(個人的に)

 

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南大門の前から中を覗いたら、天平時代の風がフワッと舞い込んできたー。

なんだかタイムトラベルした気分!

 

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唐招提寺は、苦難の末に来日を果たされた唐の高僧・鑑真和上が、759年に仏教を学ぶための修行の道場として

建立しました。

 

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正面に荘厳な姿を見せる金堂は、奈良時代建立の現存するお堂です。

唐招提寺には、金堂をはじめ、講堂、鼓楼、経蔵など創建当初の建物(国宝)が多く残っています。

 

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印象的なのは、スッと空に伸びる大屋根と整然と並んだ8本の柱たち。

修学旅行で訪れた時にこの美しさに感動し、それ以来ずっと記憶に残っていました。

 

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金堂の中は撮影禁止。

本尊は盧舎那仏坐像、左右に薬師如来立像と千手観音立像が並んでいました。いずれも国宝です。

 

講堂(国宝)

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鼓楼(国宝)

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経蔵(国宝)。日本最古の高床式の校倉です。

 

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宝蔵(国宝)

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鑑真和上の墓所は境内の奥まった場所にあります。

塀は土と瓦を交互に積まれたような造り。

 

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門をくぐると苔で覆われた神秘的な空間が広がっていました。冬なのにふかふかな緑が美しいです。

 

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立派なお墓です。

 

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そしてお墓の横に『天平の甍 井上靖』と刻まれた石碑が!

井上靖の小説が大好きな私はテンションが上がりました。

 

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小説『天平の甍』は、奈良時代に4人の留学僧が遣唐船で唐へ渡り、鑑真を苦心のすえに日本に招いてくる経緯を

描いた小説です。

当時は船で海外に行くことは命がけ。6度にもわたる挑戦で訪日をはたす鑑真の苦難の道が描かれています。

 

何度も写真を撮っていたら、外国人観光客に〝これは何?″と英語で尋ねられ、

指をさしながら〝テ・ン・ピ・ョ・ウ・ノ・イ・ラ・カ″と答えた私。

その意味を上手く説明できなくて、英語力のなさに落ち込みました。⤵⤵⤵

 

 

こちらは修復された開山堂。鑑真和上御身代わり像が安置されています。

撮影禁止なので屋根だけ撮影。青空がとても綺麗だったー。

 

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自然に包まれた静かな境内

 

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境内に咲いていたサザンカ。

透き通るような白い花びらが綺麗でした。

 

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金堂の屋根の連なりが本当に美しい。

この魅力的な姿、心をわしづかみにされちゃいますね!

 

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天平時代の面影が残る唐招提寺。

いくらでも眺めていられるほど、この佇まいが好きです。

 

 

世界遺産巡りの最後は薬師寺へ。

唐招提寺からは徒歩15分程。「歴史の道」を歩いて向います。

 

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北門から境内へ。

 

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薬師寺は680年に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して建立しました。

しかし度重なる災害によって諸堂は焼失し、現存するのは東塔だけ。再建されたのは、1976年(昭和51年)のことです。

比較的最近の再建ですが、それまでには大変な苦労があったんですよ。

 

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まずは食堂内へ入っていくと、金堂に祀られている薬師如来の台座のレプリカが置かれていました。

金堂内は撮影禁止なのでこちらで写真を撮っておきます。

 

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こちらは大講堂。大きくて立派です。

 

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境内の中央にあるのが金堂。長い時を経て、創建当時の姿に復興されました。

創建当時、壮麗な姿は「竜宮造り」と呼ばれていたそうですが、まさに竜宮城そのものです。

 

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堂内には本尊の薬師三尊像と吉祥天女画像が祀られていました。どちらも国宝。

ちょうど僧侶による説明が行われるということだったので聞いてきました。

話の後半はお守りなどの宣伝でしたけど面白かった!笑

 

石川県穴水町と薬師寺とは昔より縁が深く、毎年、穴水町からもち米が奉納されているとのこと。

しかし昨年は地震で被災したため無理だろうと思っていたそうですが、約1.2トンものもち米が穴水町から届いたそうです。

薬師寺では、このもち米でお餅を作って1袋600円で販売しており、売上の全額を被災地に届けるとのお話がありました。

 

まさかここで同県民の穴水町の話が聞けるなんて!

厳しい状況下でありながらも穴水町の奉納に込めた想いを知り、苦境に負けない穴水町の底力を感じて胸が熱くなりました。

そして、私たちの知らない所で参拝者に呼びかけながら支援をしていただけることがとてもありがたいです。

 

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金堂の手前には2つの三重塔。

塔の中に、お釈迦様の生涯をあらわした釈迦八相像が安置されていました。

 

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こちらは西塔

 

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東塔(国宝)は730年に建てられた薬師寺で唯一現存する奈良時代の建物です。

 

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中門と色彩が美しい二天王像。

 

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一旦、南門から境内の外へ出て休ヶ岡八幡宮を見てきました。

 

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こちらは薬師寺の「守り神」で、1603年に豊臣秀頼により建てられたもの。

最初に休ヶ岡八幡宮にお参りをし、身を清めてから薬師寺に参拝するのが良いらしいです。

 

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珍しい造りの社殿。とても美しいです。

見ておいて良かったー

 

 

薬師寺南門から。

 

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再度、薬師寺の境内の中を通って唐招提寺の駐車場へ戻ります。

拝観チケットを受付で見せれば再入場できます。

 

最後に玄奘三蔵院伽藍を見て奈良を後にしました。

 

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豊かな自然に包まれた境内、自然の中で悠然と生きる鹿たちの姿、歴史を感じられる街並みなど

今回の奈良の世界遺産巡りは1300年の歴史を体感した旅となりました。

 

若い頃とは見えるもの、感じるものが違った今回の奈良旅。

2日かけても足りないほど魅力的でした。

 

 

 

 

 

 

古都奈良の世界遺産巡り(前編) (2025.01.27)

経理部の松田です。

 

お正月期間はいつも出不精になる私ですが、今年は思い切って1泊2日で奈良へ行ってきました。

1300年の歴史を誇る古都奈良の世界遺産を見てきたわけですが、歴史的な観光スポットが豊富にあり、

奈良の歴史や文化的価値に深く魅了されました。

 

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見どころが沢山あり過ぎたので、ブログを2回に分けてお伝えします。

それでは奈良旅行1日目です。

 

 

心配していたお天気も悪くはならないようなので、予定通り自宅を出発。

北陸自動車道→名神高速道路→京滋バイパス→京奈道路を利用して奈良へ向かいました。

名神高速は混雑もなくスイスイ流れていましたが、瀬田東JCT付近で渋滞発生。

ちょうど京滋バイパスの分岐点だったので渋滞に巻き込まれることはありませんでした。

 

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12時前に奈良に到着。

最初に向かったのは東大寺にほど近い場所にある「三笠霊園」。

ここには武将石田三成の重臣だった嶋左近のお墓があります。

 

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お墓までは結構な急坂を上っていきますが、坂の上からは奈良盆地が一望でき、東大寺や興福寺五重塔も見えました。

 

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嶋左近は大和国(現在の奈良県)生まれ。大和の戦国武将・筒井順慶に仕えた後、石田三成の右腕として活躍した人物です。

 

「三成に過ぎたるものが2つあり、嶋の左近と佐和山の城」と言われるほどの名士であり、

関ヶ原の戦いでは敵方に「誠に身の毛も立ちて汗の出るなり」と恐れられた武将でした。

 

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ここに来るまで嶋左近については詳しくは知らず、うっすらと覚えているのは大河ドラマで見た嶋左近。

確かに関ヶ原の戦いの場面ではもの凄い勇猛さを感じた印象があります。

ブログを書きながら嶋左近について知りたくなってしまい、知れば知るほど左近という人物に興味を持ち、

歴史が面白くなりました。

 

嶋左近のお墓の近くには東大寺の僧侶のお墓が並んでいました。

その中に大仏殿を再建された重源上人のお墓があったとは気づかず…写真を良く見ると嶋左近のお墓の奥に小さく写ってました。

 

 

そして三笠霊園には安倍晋三元総理の留魂碑が建立されています。

 

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留魂碑には安倍元総理が好んだ言葉「不動心」の文字が刻まれ、昨年の7月8日の三回忌を偲んで安倍氏の功績を

刻んだ石碑が建立されていました。

静かに手を合わせてきました。

 

 

さて、お次は寺院めぐりです!

しかし、通りに出ると東大寺方面への道路は大渋滞。一向に進まないので途中で右折して大通りへと向かいました。

車をコインパーキングに駐車し、歩いて廻ります。

 

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奈良は794年に平安京が建立されるまで日本の政治・文化の中心地でしたから、多くの寺院や古い神社が存在しています。

特に興福寺や東大寺は、奈良を訪れる観光客にとって外せない名所です。

 

 

早速、鹿がお目見え。かわいいー

 

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奈良公園には野生の鹿が自由に歩き回っていて、こちらも人気スポット。

鹿せんべいを与えたり、写真を撮ったり、鹿とのふれあいが楽しめます。

 

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まずは奈良公園に隣接して建つ世界遺産の興福寺へ。

 

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興福寺は710年の平城遷都に伴い藤原不比等によって創建されました。

広い境内の真ん中に建つのが中金堂。本尊が安置されているお堂です。

 

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鮮やかな朱色の建物が美しいです。目にした瞬間「わーっ」って声が出てしまいました。

飛鳥・奈良時代にタイムスリップしたかのようです。きっと華やかな時代だったことでしょう。

 

こちらの中金堂、2018年10月に約300年ぶりに創建当時の姿で復元されたばかりです。

 

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大屋根の上できらきらと輝く鴟尾(しび)。

魚のしっぽをイメージした鴟尾は古代寺院に使われるようです。初めて見ました。

 

中金堂の内部には、本尊の釈迦如来像が安置され、その周りには四天王像が立像。

いずれも国宝と重要文化財ですので内部の撮影は禁止されていました。

 

朱鮮やかで壮大華麗な姿に目が釘付け。シャッターを押す手が止まりません!

 

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南円堂は興福寺の南側に位置する八角円堂で、重要文化財。

多くの人が並んでお参りをされていました。

 

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で、気になったのが暖簾。(戸帳というらしい)

鹿の絵柄が可愛くて自分ちにも欲しいなぁと…

 

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これはみかん? 正解はタチバナの実でした。

 

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南円堂の向かいにあるのが不動堂。不動明王像が安置されていました。

 

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残念ながら国宝の五重塔は保存修理中の為、姿を拝見することは出来ず。

クレーンの大きさがハンパないです。

 

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東金堂も工事柵がされていました。

 

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そして興福寺境内にある国宝館も見てきたのですが、ここがとんでもなく凄かった!

奈良時代に制作された阿修羅像をはじめ、多くの仏像や文化財が展示されており、日本の名宝がぎっしり。

仏像彫刻は大変見応えがあり、魅了されました。

 

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仏像のことはよく分からない私ですが、人の心を惹きつける不思議な魅力を感じました。

本当に驚くほど素晴らしかったので、奈良へ来たときはぜひ見て欲しいです!

 

 

お次は東大寺へ。

 

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奈良公園、広いです。

鹿に夢中になっていたら方向を見失い、いつのまにか反対方向へ歩いてました。(単に方向音痴?)

 

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只今、日光浴中。

観光客もわんさかおります。

 

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参道の先に見えてきたのが南大門。東大寺の正門です。

現在の門は鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人が再建したものです。

 

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巨大な仁王像。

 

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日本各地の寺院に仁王像はありますが、東大寺南大門にある仁王像は日本最大。

勇ましい姿は迫力満点。圧巻ですわ!

 

 

東大寺は外国人観光客にも大人気。すごい人の数です。

 

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南大門をくぐると、見えてくる中門。

1716年に再建された重要文化財です。朱色と白のコントラストが綺麗です。

 

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中門の両側には、四天王のうちの持国天と多聞天が祀られていました。

網があると見えづらいのが残念ですが、こちらが持国天。

 

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こちらは多聞天。

しゃがんで下から撮影。あどけないお顔をしておりますが、目つきは険しい。

足元を見るとびっくり。地天女の手のひらに乗っておいでるやん!

 

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格子の隙間から大仏殿をズーム。

 

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左側回廊の入口から拝観料を支払って中へ。

大仏殿さすがに大きいですね。大屋根の上の鴟尾が金色に輝いております。

 

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東大寺は奈良時代に聖武天皇の発願によって創建されました。

これまでに二度戦火に遭いましたが、そのたびに再建されてきました。

鎌倉時代は重源上人によって再建され、現在の大仏殿は公慶上人によって江戸時代に再建されたものです。

 

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大仏殿は世界最大級の木造建築物。

 

それでは、奈良の大仏さまに会いに行きましょう!

久しぶりの東大寺にわくわく。中学生の修学旅行以来です。

 

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間近で見ると、やっぱり大きい!

大仏さまの迫力に圧倒されます。

 

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“奈良の大仏さま”で親しまれておりますが、正式名は盧舎那仏(るしゃなぶつ)といい、

大きな光で宇宙をあまねく照らす仏さまです。

 

国宝仏像を撮影できるのは、おそらく東大寺だけかも。

ここぞとばかりに写真を撮りまくってきました。

 

大きいのは大仏さまだけではありません。大仏殿の中の仏像はすべて大きいです。

大仏さまの両脇においでるのは、虚空蔵菩薩像と如意輪観音菩薩像。

 

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横へ移動すると大仏様と並んで撮影できました。

 

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こちらは四天王のうちのおひとり広目天。

 

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そして多聞天。

先程の中門に祀られていた多聞天は左手に宝塔を持っていましたが、こちらは右手に持っていますね。

 

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増長天は頭部のみ。

 

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人気の柱くぐりに挑戦してきましたよ!

大仏殿の中に一つだけ穴の空いた柱があり、この穴のサイズは大仏の鼻の穴と同じ大きさなんだって。

この柱をくぐると無病息災のご利益があるらしいです。

 

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子供は軽々と通り抜けできますが、大人が通り抜けるには厳しいサイズ。

実際前にいた男性が何度も身体を入れようとしますが肩が引っかかるようで、「あーダメだ、ムリ~」と言って諦めてました。

 

いよいよ私の番。

修学旅行で一度体験しているので、たぶん大丈夫でしょう…

 

あれ?意外と細いなー?!

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さすがに真っ直ぐ入ろうとすると肩が引っかかったので、身体を斜めに向けて進入。

最後は柱に手を押し当ててぐいっと身体を引っ張って通り抜けました。

 

結構必死です。

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くぐる様子を沢山の観光客が見ているので恥ずかしさはありますが、無事くぐれてホッとしました。笑

 

 

大仏殿の外には「なで仏」で有名なびんずる尊者さん。

昨年行った善光寺のびんずる尊者より格段に大きく、つま先立ちしても頭までは手が届きませんでした。

 

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東大寺ミュージアムも見てきました。

国家の安寧を強く願った聖武天皇の思いと東大寺の歴史、そして奈良時代から伝えられてきた寺宝が展示されていました。

誕生釈迦仏立像、千手観音菩薩立像など非常に貴重なものばかり。至宝の連続、見所満点でした。

 

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正倉院へと向かいましたが、平日のみの参観だったので次回の機会に。

 

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境内には鹿が自由に歩き回り、古都奈良の風情を感じます。

 

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日が暮れてきたので、最後に見忘れていた興福寺の三重塔(国宝)を見に行きました。

真っ暗でよくわかりませんが興福寺で最古の建物です。

 

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夜になると南円堂もひっそり。

夜は幻想的な雰囲気があり、ナイトスポット巡りをするのもいいですね。

 

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観光客で賑わう東向商店街へ。

地元の特産品やお土産を探しながら散策するのも楽しい。

 

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「柿の葉すし」奈良は柿の産地なんですね。

他には、奈良漬、葛餅、わらびもち…が有名です。

 

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うどんの発祥地には諸説ありますが、奈良が発祥とも言われており、

平安時代、一条天皇が春日大社を訪れた際に振る舞われた『はくたくうどん』が起源とのこと。

 

そんな訳で、大和牛の肉うどんを食べてきたのですが、関西風のあっさり出汁にうどんはもちもち。

大和牛は肉質が柔らかく旨味が詰まっていてとても美味しかったです。

写真撮り忘れましたが、食を通じて奈良の歴史や文化をさらに深く理解することができました。

 

 

東向商店街入口にあったのは、行基菩薩の像。奈良時代の僧侶で東大寺の大仏殿建立に大きく貢献した方です。

最初は重源上人の像だと思い込んでましたが、後で調べてみたら行基さんでした。

 

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最後はせんとくんと握手!

 

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奈良のシンボル・東大寺と天平時代の華やかさがよみがえった興福寺。

歴史的な背景と自然の美しさが融合した奈良の世界遺産にとても魅了されました。

 

あー奈良に来て良かったー!

2日目につづく。

 

 

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