こんにちは。 経理部の松田です。
7月13日(土)に栂池自然園へ行ってきました。
登山部結成3回目の登山です。
今回の栂池自然園の計画は社員の反響が良かったのですが、各々の日程が合わず、4名で行ってきました。
高層湿原が広がる栂池自然園は、高山植物や白馬の山並みを楽しめる絶景スポットです。
園内には木道が整備されているので歩きやすく、気軽に大自然を楽しめるのが良いです。
コロコロ変わる梅雨のお天気にヤキモキし、晴れを祈ってみたものの迎えた当日は “曇りのち雨” 予報。
でもね、行ってみたら雨も降らず曇り空ながらも良い景色が見れたんですよ。
梅雨空ということもあってか来園者も比較的少なく、のんびりとトレッキングを楽しんできました。
それでは栂池自然園での様子をお楽しみ下さい。温泉と食事のおまけ付きです!
8:50 栂池高原の駐車場に到着。
夏山シーズンともなれば早朝から満車になる駐車場ですが、到着時はガラガラに空いてました。
栂池高原駅からゴンドラとロープウェイを乗り継いで自然園へ向かいます。
お土産屋の方の話によると、「今日はお昼早くから雨が降るかも」と。 やっぱりね…。
9:00 栂池パノラマウェイ乗り場。
三連休の初日ですが、乗り場は混雑なくスイスイ。晴れていれば長い列が出来て順番待ち必至だったかも。
乗り物が大好きなメンバー。
ゴンドラに乗って喜んでいるものの、、、
この先、真っ白な景色しか見えておりません。ガビ~ン…
山が全然見えないやんけ!
「いや、もしかしたら雲の中を抜けて上は晴れているのでは?そういうこともあるんだよ。」
と淡い期待を持たせて、雲の中へ。
標高1582mの栂の森駅に到着。
ゴンドラを降りてロープウェイ乗り場へ移動します。
しかし、外へ出てみれば真っ白けっけ。ものの見事にガスの中。トホホ…。
200m程森の中を歩いてロープウェイ乗り場へ。
今回初参加のメンバーは今日の為にリュックを買いました。富士山に登った登山経験者です。
ちょうどロープウェイが降りてきたので記念撮影。
定員71名のロープウェイです。
添乗員さんによるガイドを聞きながら7分間の空中散歩を楽しめます。
標高1829mの自然園駅に到着。
舗装路を10分程歩くと自然園の入口です。
山荘が2軒並び、早くもお食事メニューが気になる様子。
ビジターセンターの手前に白馬大池と白馬岳の登山口。
私もかつてこの登山口から白馬三山を縦走しました。あれから12年、懐かしいです。
ビジターセンターの中を通って自然園の入口へ。
リニューアルされた施設内が気になるけど見学はトレッキングのあとで。
9:55 前置きが長くなりましたが、いよいよトレッキング開始です!
目の前に広がる緑豊かな湿原の風景にワクワク。
先に言っておきますが、これより花の写真が多いです。ホントに沢山の種類の花が咲いていて、
遊歩道を進むにつれて風景や植物が変わるので、すごく楽しかったです。
さあ、大自然を味わう!
まずはミズバショウ湿原。
ミズバショウの花の時期は終わり、ミズバショウの大きな葉だけが残ってました。
鳥のさえずりが心地良いBGM。近くから聞こえるけど姿は見つけられず…
木道の脇に咲くのはコバイケイソウ。漂う夏感がいいですね。
そして目に飛び込んでくるのはミヤマキンポウゲの群落。
園内はガスがかかり、幻想的な風景。これもまた良いものです。
どのくらいの冷たさなのでしょう?
次第にガスが晴れてきて、緑くっきり!
ズンズン進んでいくとキヌガサソウの群生に出会えました。
葉も花も大きく、その姿は一際目立つ存在です。
次々と現れる花に「これは何ていう花?」と興味を示すメンバー。
珍しい高山植物に出会えるのも登山の魅力です。
花が現れる度に花の名前を言いながら歩きました。(笑) 覚えているかな?
足元がひんやりしてくると風穴です。
岩の間から冷たい風が吹いてくるので、足を止めてクールダウン。天然クーラーが心地良いです。
またまたキヌガサソウ。沢山咲いていて感動。
真上から撮ってみると面白いですね。
遅咲きのミズバショウも見れました。
10:20 ワタスゲ湿原に到着。
小さな池塘が点在する牧歌的な風景です。
山の稜線はガスがかかってますが、白馬岳がぐっと近づいてきました。
夏を象徴する高山植物、ニッコウキスゲは一輪だけ咲いてました。
チングルマ。可愛らしい花です。
ワタスゲ湿原を超えると楠川。ここで一息休憩。
ツアー登山者とすれ違います。早朝のゴンドラに乗って来られたのでしょうか、それとも昨夜は山荘泊まり?
ここからは木道以外の道を歩く部分もあり、アップダウンが増えてきます。
来園者がこぞって撮影していたのがシラネアオイ。
初めて見ました。まさか栂池で見れるなんて思ってなかったので、とても嬉しい。
アカヤシオ
シラビソの樹林の中のベンチで休憩。
茎ワカメやクッキーを食べて栄養補給です。山で食べると何でも美味しいんです。
歩いてきたワタスゲ湿原が見渡せます。結構登ってきました。
写真では伝わらないけど、急速にガスが湧いてきました。どうか雨よ降らないで!
シラビソ
ゴゼンタチバナ
コイワカガミ
「この花が好き」だと言った初参加メンバー。ピンクが好きなのね。
11:05 浮島湿原に到着。
風景が変わって、コバイケイソウがいっぱい咲いてます。
最終目的地は展望湿原。どちらからでも行けますが右方向へ進みましょう。
その理由はあとでわかりますよ。
圧巻のお花畑。思い思いに足を止めて、お花を鑑賞。心も体も癒されます。
シナノなんとか…、あれ、あなたの名前何だったけ?
シナノキンバイ
木道は全体的に新しく整備されていますが、一部老朽化したところも。
冷たい北アルプスの水を汲むことができる銀命水。
ここまで来たら、あともう少し。まだまだ元気ですよ!たぶん。
食虫植物のモウセンゴケが生えているモウセン池。
周囲からはカッコウやカエルの鳴き声がよく聞こえてました。
枯れ木を見て竜の頭のようだと言ったメンバーのひとりは寝不足でバテております。
竜に見えなくもない。
ニコンの一眼レフではどんな風に撮れたのかな?
まだ雪が残ってました。
11:40 標高2010mの展望湿原に到着。
花を撮影しながらのんびり歩くこと約2時間。ここで昼食タイムとしました。
晴れていれば、正面に白馬大雪渓を望むことが出来たんですけどね……残念。
緑の湿原に癒やされながら、ウッドデッキでのんびりとくつろぐ時間もまた楽し。
三脚を設置して記念撮影。
薄っすらと稜線が見え隠れ。
12:20 お腹も心も満たされたので、周回して戻りましょう。
上に登っていってるで?
下山モードの体には登りはちょっと辛いですが、ほんのちょっとのことです。
というわけで着いたのは、自然園の最高地点、標高2020m。
写真を撮ろうとするとカメラを向けてくるメンバー。なぜなんでしょう?
まるでアスレチックのような木道。
ここは、ヤセ尾根。
足元に気をつけながら急な階段を下っていきます。
「誰が作ったの?」 「大工さん!」 コントのような会話が続いてます。(笑)
途中振り返って撮影。この階段を登るのはキツそう。
浮島湿原の分岐を右へ進んだのはそれが理由です。
まだまだ長い下りが続きますよ。
初参加メンバー「膝が笑ってるわー」と。大丈夫かー?
楠川まで戻ってきました。
冷たい水を何度も浴びるメンバー。
「冷たいわー」と言いながら限界まで挑戦してくれたパフォーマンスに大爆笑しました!
その様子は動画でご覧あれ。
アップで。
ワタスゲ湿原をてくてくと……
結局雨は降らず、雲の間から青空も見えてきました。
暑くもなく寒くもなく、気持ち良い清涼感を感じたトレッキングでした。
13:20 自然園の入口に戻り、トレッキング終了。
休憩と食事タイムをゆっくりとって歩くこと3時間半。素晴らしい景色とたくさんの高山植物に出会えました。
意外と歩き応えがあったので、ちょっとお疲れモードです。
さるなしソフトを食べて元気回復。甘酸っぱくさっぱり爽やか。とっても美味しかったです。
二人の姿がなんとも言えないですが…(笑)。
ロープウェイ乗り場へ行く途中に咲いていたタニウツギ。緑にピンクが映えますね、鮮やか。
ゴンドラ「イブ」に揺られること20分。
14:40 栂池高原駅に到着。
さあ温泉に入りに行きましょう。
お土産屋の2階にも “栂の湯” がありますが、私達は少し離れた温泉へ。
栂池温泉 “元湯 栂の森荘” にやってきました。
他にお客がおらず、まさかの貸し切りでした。
お湯は熱め。さっぱりしました。湯船の中をあっちこっち移動しながら温泉に浸かっておりました。
温泉の後は、お蕎麦を食べに白馬村へ。
白馬駅近くの国道沿いにある「そば神」。
私が登山へ行く際、この国道を通る度にいつも駐車場がいっぱいだなと思っていたお店です。
私が注文したのは、ざるとろろそば。すごく美味しかったです。
お店の前からは白馬大雪渓が見えていました。
そうゆうことで、楽しく充実した1日となりました。
雄大な山岳パノラマは見えずとも、様々な高山植物が咲く湿原の風景を楽しめて良かったです。
「おかげで良い所に連れて行ってもらったわ。」とメンバーからの声。
それは、車を運転してくれたりと参加してくれたメンバーの協力があるからこそです。
皆さんのおかげで思い出に残る山行となりました。
楽しい会話も素晴らしいパフォーマンスも、どうもありがとう。
栂池自然園は季節ごとに違う風景が広がるので、季節を変えて歩いてみるのも良いですね。
長い記事になりましたが、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。