経理部の松田です。
なかなかブログが書けず更新が滞っておりますが、
今日は山中漆器まつりへ行ってきたお話です。
遡ることGW3日目。山中温泉で開催された山中漆器まつりへ行ってきました。
昨年行った九谷茶碗祭りで伝統工芸の魅力を熱く感じ、次回はぜひ山中漆器を見てみたいと思っていました。
会場へは臨時駐車場に車を停めて無料シャトルバスに乗っていくのが便利です。
それではいざ山中温泉へ!
漆器まつりの会場は山中温泉の中心地にある山中座前の広場です。
お手頃価格で山中漆器を購入できる産地直売が行われています。
キッチンカーも出店していて、多くの人で賑わっていました。
山中塗とは、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器のこと。
漆器には、木地に漆を塗る「木製漆器」と樹脂に塗料を塗布する「近代漆器」があり、
山中塗は2つ合わせて全国一の生産高を誇っています。
会場はそんなに広くはないですが、どのテント内も所狭しと漆器が並んでいます。
初めての山中漆器まつりにワクワクです。
何といっても伝統工芸品がお値打ち価格で買えるのは最大の魅力。
どれにしようかな~。目移りして迷います。
下の写真は、新潟県燕市で磨き上げたステンレスカップに漆塗りを施した商品。
半値ぐらいで販売されてるそう。
訳ありとか言ってたけど何処が訳ありなのか全然わからないです。
掘り出しものがいっぱい。安っ!
見て廻っているうちに、どんどん迷いだした…
とりあえず目星をつけ、一旦会場を離れて温泉街を散策することに。
山中温泉は1300年の歴史を誇る温泉地。
松尾芭蕉が日本各地を旅する奥の細道の途上で山中温泉を訪れ、いたく気に入って称賛した名湯です。
山中座に隣接しているのが総湯「菊の湯」。
こちらは女湯
こちらが男湯
男女別棟になっているという珍しい造りです。
浴槽の深さが1mある立ち湯があるらしいので今度は入浴セットを持ってこよう。
ゆげ街道は山中温泉のメインストリート。
山中漆器や九谷焼などのお土産店の他、カフェや食事処、美味しいコロッケのお店もあり、散策が楽しめます。
ゆげ街道を歩いていると山中温泉の大火と復興の歴史を記した石碑があります。
昭和6年5月7日未明に本町付近から出火し、山中温泉の総戸数1200戸の内800戸以上が焼失。
この場所でくい止められたと記されています。
昔にこんな大火災があったなんて知らなかったです。
久しぶりに「あやとりはし」を渡ってきました。
S字型をした紫色のユニークなデザインです。
あやとりはしからの鶴仙渓の眺めは絶景です。
橋を渡ったら鶴仙渓遊歩道へ。
清流のせせらぎを間近に感じながらの散策は気持ちいいです。実に30年ぶりの散策。
遊歩道を歩くとすぐに山中温泉の風物詩である川床へ。
新緑が眩しいー
緑が豊かで、山中の自然を存分に楽しめます。
終点の「こおろぎ橋」はもうすぐ。
あやとりはしからこおろぎ橋まで700M。近いようで遠く、意外と歩きごたえありました。
こおろぎ橋は総ヒノキ造りの橋です。
撮影スポットなので観光客がいっぱい。
渓流の流れに添うようにある山中の町。美しい渓谷の風景の中を歩くのも山中温泉の楽しみ方のひとつですね。
次回はぜひ紅葉を見てみたいです!
再び漆器まつりの会場に戻ってお買い物。
結局は目星をつけたものとは別の物を購入しました。高価なものは買えないのでお手頃なものを。
木目模様を生かした、自然な風合いが気に入りました。
お店の方に「いいもの選んだねー、お目が高いよ」と言われたけど、素人にはよく分かりませぬ。
たとえお世辞だとしても、450年もの歴史を持つ山中塗ですから、技術と品質は確かなもの。
買って損はないです!
ということで、初めて行った山中漆器まつりに大・大満足!!
ここからはおまけ。
後日また山中温泉に出向き、当日時間がなくて廻れなかったお店に行ってきました。
まずは、ゆげ街道にある「肉のいづみや」。手作りコロッケと和牛の専門店です。
観光客にも人気があり、2度行ったけど売り切れ。3度目にようやく買えました。
注文してから揚げてくれる俵型の手作りコロッケは、外はサクサクで、中はホックホク。
ゴロッとしたじゃがいもがとても美味です。
コロッケが一番人気だけど、ミンチカツもおすすめ。肉感たっぷりでジューシー。激ウマでした!
ぜひとも一度食べて欲しいな~。といいながら写真撮り忘れてた…
2店目は松浦酒造さんへ。
創業は江戸時代末期の安永元年(1772年)という老舗の酒蔵です。
「獅子の里」という大吟醸が有名ですが、私のお目当ては酒粕ソフトクリーム♪
食後の車の運転が心配だったのでお店の方に尋ねると、「アルコールは含まれていないので大丈夫ですよ」とのことでした。
ほんのり酒粕の味がするさっぱりとした風味。お酒を飲まない人でもこれはいけます!
3店舗目は山中はべんを製造販売する小出仙。
なんだか千と千尋の神隠しに出てきそうな建物です。
小出仙の蒲鉾は全て手作りで、昔ながらの蒲鉾からオリジナルの蒲鉾まで沢山の種類があります。
大きな看板が歴史を物語っていますね。写真を撮らせて貰いました。
どれも美味しそう。
黒豆がたっぷり入った蒲鉾が珍しくて購入してみました。美味しかったです。
以上、気づけばおまけが全部食べ物だったとは!? 笑
最近はカラフルで可愛らしい漆器も多くみられ、現代のライフスタイルに合わせて技術を進化させてきた山中漆器。
次回はもう少し山中漆器のことを知ってお買い物を楽しみたいと思います。