こんにちは。 経理部の松田です。
夏季休暇中に、福島県の会津若松市へ行ってきました。
目的は登山ですが、はるばる東北まで来たので最終日の朝は市内観光を楽しみました。
実は2年前にも登山帰りに会津若松市に寄り、「鶴ケ城」を見学しています。
今回観光したのは「さざえ堂」。
2年前、鶴ヶ城を見学した1ケ月前にブラタモリで紹介されていたのに、うっかりスルー。
なので今回はなんとしても見たかった!
朝8時、やってきたのは飯盛山。
ここは戊辰戦争で白虎隊が自刃した地です。
さざえ堂はこの飯盛山の一角にあります。
お土産屋はまだ開店準備中。
長い階段の前に、“動く坂道”というものがあって、
「階段を歩いて上がるのはとても大変です」との音声が繰り返し流れてました。(笑)
案内板をよく見ると、動く坂道に乗らなくても簡単にさざえ堂に辿り着けそうです。
よって矢印に従って左へ進む。
鳥居をくぐると厳島神社。
神社の両脇には杉の大木が立っていました。
厳島神社の前を勢い良く流れるのは戸ノ口用水路。
用水はこの穴から流れてきます。
江戸時代に猪苗代湖から会津に水を引くために掘られた150mの戸ノ口洞穴です。
戊辰戦争で戸ノ原口で敗れた白虎隊士がこの洞穴を潜り、
命からがらに飯盛山に辿りついたんだそう。
しかし、飯盛山の中腹から見た会津の城下町は火の海。そして自刃という悲劇に...
このお話はまたあとで。
階段を上がると、「さざえ堂」。
正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」と言い、
1796年に建立され、今は国の重要文化財に指定されています。
形がさざえに似ていることから「さざえ堂」と呼ばれているのですが、そうかな~? どこが?
中は二重らせん構造になっていて、上りの人と下りの人が会うことはありません。
この不思議な構造は世界唯一、この仏堂だけなんだとか。
建物を横から見ると何となく、らせんを描いてる感じがわかるかも...
いったい中はどうなっているんだ?
ワクワクしながら、いざ中へ!
正面から右回りにやや急なスロープを上っていきます。
滑らないように横板が張ってあるのですが、うっかりしてると板につまづきますよ!
中央の柱の向こう側には下りのスロープが見えます。
どうゆうこと?
柱や天井にいっぱいお札が貼ってあるけど、どんな意味があるのでしょう?
ぐるぐると一番上まで上がると、中央に架かった太鼓橋といわれるスロープを渡ります。
すると今度は左回りで下りのスロープ。
ふ~ん。と言いつつ理解不能。(笑)
しかし、すぐに下ってしまうのは勿体ないので、私は上がってきたスロープを下りてみた。
すると上りと下りの人がまさかの遭遇?! ←当たり前だー!
先に上がっていった人が下からまたやってきたので、何回でも昇降できるようでした。
慌てて上に上がって、ちゃんと下りてみる。最後は建物の真後ろに出てきました。
いや~面白い! 再び中へ!
2回半巡ってみましたが、まるで迷宮のよう。
なんとも不思議な錯覚に陥ってしまいました。
そして広場の中を通り、右に進むと、白虎隊自刃の地です。
白虎隊士の像が眺めている方向に鶴ヶ城があります。
緑の中に立派なお城が建っているのですが、肉眼ではよく分からず…
わかるかな~?
↓ 2年前に見学した時の鶴ヶ城
炎上する城下。しかし、お城は燃えていなかった。
落城したと思い白虎隊が自刃したと伝えられていますが、実際は少し違うのです。
それがわかったのは近年のこと。
自刃に至った本当の理由が説明文に記されています。
そして城下が燃えたのは、町民たちが会津藩の足手まといにならぬよう、
自ら家に火をつけて自害したからです。
お土産屋に併設された資料館で「実際は違う」との文字を目にし、知ることができました。
武士としての「義」を貫き、会津の悲劇を生んでしまった戦いに涙がでます。
自刃した白虎隊士の中、ただ一人蘇生した飯沼貞吉のお墓です。
白虎隊の実録は、彼によって知ることができました。
広場に戻ると「会津飯盛山」の標柱を発見!
もしかして飯盛山に登頂?
一昨日は一切経山と吾妻小富士に登り、昨日は磐梯山に登ったので、これで4山登頂だー!!
今回とても素敵な景色が見れた登山だったので、その話はいつか機会をみて...
広場の左手に白虎隊士の墓があります。
白虎隊の他に多くの少年武士や婦女子も亡くなりました。
あいづっこ宣言。聞いたことあるぞー。
戊辰150周年。
節目の年であることを知らないで訪れたけど、会津に来て良かった!
自販機にも白虎隊士。会津の想いが伝わってきます。
その後、そのまま帰るのは名残惜しくて、会津若松駅に寄ってみました。
駅前にも白虎隊士の像とあいづっこ宣言がありました。あかべぇもいるよ!
城郭風の駅舎です。電車も見れて満足。
歴史的名所が集まる会津若松市。周辺には磐梯山やいくつもの湖があり、自然も豊富。
また来ようと思います。
さあ、ラーメン食べに行こうっと!
やってきたのはご当地グルメが食べれる「道の駅あいづ」。
まだ朝の11時前ですが、注文したのは北塩原村のご当地めん「会津山塩ラーメン」。
優しい塩味でとても美味しかったです♪
実は、昨日の夕方もここに来たのですが、まさかのスープ切れ。
それで今日はなにがなんでもラーメンを食べて帰ろうと決めていたのです。
周年いや執念でございます。
そういうわけで、昨日食べたのは「極太会津カレー焼きそば」。
焼きそばというよりも、うどんなんじゃない?といった感じの食感でした。
でも美味しかったですよ。
さざえ堂で不思議な錯覚を体験し、そして多くの悲劇に見舞われた戦に胸が痛み、涙。
思いの外、会津の歴史に深く触れる旅となりました。
最後は会津の街を眺めながら...