若冲フアンの経理部・五寳(ごぼう)です。
伊藤若冲(じゃくちゅう)は今から300年前、1716年、京都・錦小路の裕福な青果商の
長男として誕生しました。
父の死去の後、23歳にて家業を継ぎましたが、商売には興味がなく、朝から晩まで
好きな画業に打ち込んでいました。
40歳の時に弟に家督を譲り、絵師の仕事に専念し、数々の名作を世に送り出しました。
それまでの日本画壇に無かった斬新な技法を多様し、写実と想像を融合させ、
動物や植物をカラフルにリアルに写生し、さまざまな色彩と形態で多く華麗な作品を
遺しました。
2016年は若冲生誕300年の記念すべき年で、全国各地で様々な「展覧会」が
開催されました。
特に5月に東京上野の東京都美術館で開催された「生誕300年記念 若冲展」はNHKが
特番を組むなど、全国的にも話題になり、入場まで、延々320分待ちなどという凄まじい
混みようの「展覧会」となりました。
勿論、ファンの私は、上野の東京美術館へ馳せ参じ、入場まで240分待ち、若冲の作品と
対面しました。
若冲が相国寺(京都)に寄進し、後に相国寺が天皇家に寄贈した
「動植綵絵」(どうしょくさいえ)三十幅と、相国寺に残る「釈迦三尊像」三幅が一堂に
会する展覧会という事で、人気がヒートアップしたのだといわれました。
2017年は酉年です。2016年に見逃した方はこれから観ることのできる若冲展を紹介します。
生誕300年記念 「伊藤若冲展・ 後期 」 相国寺・承天閣美術館 2017年5月21日まで
特集陳列 「生誕300年 伊藤若冲」 京都国立博物館 2017年1月15日まで
郡鶏図・「動植綵絵」より