こんにちは。 経理部の松田です。
昨年のゴールデンウィークのことですが、
「碓氷峠アプトの道」を歩いてきました。
ここは群馬県の横川駅と長野県の軽井沢を結ぶ旧信越本線の廃線跡を利用した遊歩道です。
碓氷峠越えは急勾配の難所としられていて、ここを越える鉄道にはアプト式が採用されていました。
廃線跡のトンネルや橋などを歩くことができます。
午前に妙義山に登った後、近くの横川駅にやってきました。
関東の駅百選認定駅です。
新幹線が開通してからは、横川駅が信越本線の終点駅。
春の臨時列車が停車していました。
前回から電車の記事が続いていますが、撮り鉄というわけではないです。
ここは「峠の釜めし」で有名ですよね。
食べたことがないので晩ご飯用に一つ購入しました。1000円也。
道路には名残のレールが残ってます。
横川駅の横には家族連れで賑わう「碓氷峠鉄道文化むら」。
そしてここが「アプトの道」の起点です。
終点の熊野平までは片道6キロ弱。往復約4時間の行程。
良い運動になりそうですが、あとで温泉に入りたいし、
日没前にはカーブが連続する碓氷バイパスを通り抜けてしまいたい。
なので、ショートカットして日帰り温泉がある「峠の湯」から歩くことに。
その前に、碓氷関所跡を見学。横川駅から徒歩5分程のところにあります。
せっかくなのでこうゆう史跡もしっかりと見ておきます。
見学した後は「峠の湯」に移動してウォーキング開始。
横川駅から峠の湯までトロッコ電車も運行してます。
10個のトンネルを抜けると終点の熊野平です。
早速、1号トンネル。
電灯がついてるし、思ってたより多くの人が歩いてたので全然怖くない。
気持ちの良い道が続きます。
2号トンネル
2号を抜けると「碓氷湖」。
湖の周りを一周出来るようになってますが今回はパス。先を急ごう。
終点の熊野平までは登り坂。でも緩やかなので非常に歩きやすい。
皆さん普段着で歩いてますが、私は午前中の登山スタイルのまんま。浮いてるかな?
3号、4号。レンガづくりの壁に歴史を感じます。
5号トンネル。薄暗いです。トンネルによって雰囲気が違いますね。
電灯に照らされてレンガの壁が浮き上がって見える...
5号の先に「めがね橋」。
レンガで造られた4連アーチ式の鉄道橋です。明治25年に完成したもの。
下には旧18号線。車で見にくる人も多いようです。
向こうにも鉄橋。平成9年に廃線になった新線です。
新緑が眩しいー。
そして6号トンネルがとても長くて(546m)、怖かった!
歩いても歩いても出口が見えず、前にも後ろにも人の気配がなくて...
この暗闇の中、一人はまじ怖い!
何か出るんじゃないかと、目を凝らしながら進んで行く。
たまに後ろも振り返ってみたが...何もない!
途中に横杭。天井には排煙口がありました。
外の明かりにホッ。
だけどここから熊とか野生動物は入ってこないんだろうか?!
こんなところで動物に出くわすほうがよっぽど怖いんだけど...
6号脱出。
トンネルの奥に次のトンネル
最後の10号トンネル
10号トンネルを抜けると終点の熊野平に到着。
横川~軽井沢間の唯一の平坦地であり熊野平駅があった場所。
今は駅舎はなく、使われなくなったレールと変電所が残っているだけです。
右側のトンネルを歩いてきました。
軽井沢に続くトンネルがあるけど、この先は行けません。
廃墟と化した変電所
その隣に殉難碑。その昔、大雨による崩落事故があったらしい。
特にここからの眺めが良いというわけでもなく...
なんだか落ち着いて休む気にはなれないので、水を一口飲んだら来た道を戻ります!
途中にあった橋。こちらもレンガで造られています。
この辺りは雰囲気がとても良かったです。
トンネルの中の気温は13度。涼しいです。
外を覗いてみると、すぐ側に旧18号線を走る車が見えました。
めがね橋まで戻ってきました。下に降りてみます。
長さ91m、高さ31m、大きい。国の重要文化財です。
橋の上に戻る階段が何気にキツかった。
その後はスタスタと歩いて「峠の湯」に戻って温泉へ。
ここからは妙義山が見えて景色が良いです。
温泉から上がった後は、ジュースを飲んでしばし休憩。
日が暮れる前に無事に軽井沢に着き、車中泊しました。
そして暗くなった車の中で、ひとり「峠の釜めし」を食す。
よく見えなかったけど、具がいっぱい入っていてとても美味しかったです。
鉄道遺産を探訪できるアプトの道は見どころがいっぱいで楽しかったです。
自然の中の落ち着いた雰囲気も魅力的でした。
歩いて碓氷峠を巡るのも良いものです!